Close CRM 初期設定ガイド 2026 — 営業パイプラインを30分で立ち上げる手順

Close CRM 初期設定ガイド 2026 — 営業パイプラインを30分で立ち上げる手順

Close CRMのアカウント設定から、営業パイプライン作成・SmartViews設定・シーケンス(メール自動化)まで。SalesforceやHubSpotから移行する際の注意点も含む、スタートアップCEO・営業責任者向け実践ガイド。

※ 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。記事内リンクから申し込みがあった場合、筆者に紹介報酬が発生します。内容は独自調査に基づいており、報酬によって評価が変わることはありません。 #PR

エンジニアのゆとです。

Close CRMを契約した後、最初の設定でつまずく人が多い。公式ドキュメントは英語でそれなりに充実しているが、「どの順番でやればいいか」は書いていない。

この記事では、アカウント作成から最初の商談が動くまでのステップを整理した。機能のレビューや他のCRMとの比較は別記事に任せる。ここは「Close CRMを使うと決めた人が最初に読む」記事だ。

Close CRM レビュー 2026 — 月$9から使えるスタートアップ向け営業特化CRMの実力と限界
Close CRM レビュー 2026 — 月$9から使えるスタートアップ向け営業特化CRMの実力と限界Close CRMの料金プラン(Solo/Essentials/Growth/Scale)を実額で比較。組み込み通話・AI営業エージェントChloe・自動化ワークフローの機能と、HubSpot・Pipedriveとの使い分け判断基準を正直にまとめた2026年版レビュー。読む →
Close CRM vs Pipedrive vs HubSpot——スタートアップの営業ステージ別にCRMを選ぶ方法 2026
Close CRM vs Pipedrive vs HubSpot——スタートアップの営業ステージ別にCRMを選ぶ方法 2026シード期ならClose CRM、シリーズA以降はPipedrive、マーケ統合ならHubSpot。3製品を隠れコスト込みで比較し、スタートアップの営業ステージ別に最適なCRMを整理した。読む →

Close CRMの設定を始める前に確認すること

設定を始める前に、3つだけ整理しておくといい。

誰が使うか

Sales担当が専任でいるのか、CEOが自分で営業しているのかで、パイプラインの設計が変わる。複数人で使う場合は、SmartViews(後述)の設計が重要になる。まずは実際に日常使いする人間を把握しておく。

既存データはあるか

Excelのリスト、HubSpotのエクスポートデータ、Notionでまとめた顧客情報——何かしらある場合は、CSVで書き出せる形に整えておく。後のステップでインポートできる。何もなければここは飛ばしていい。

Close CRMの基本概念を把握する

これが意外と詰まるポイントで——Close CRMは「Lead(リード)」が最小単位になっている。ContactもOpportunityも、Leadの中にぶら下がる形になっている。SalesforceやHubSpotだと「Contact」と「Company(Account)」が並列に存在するが、Closeは違う。用語体系がそもそも違うので、頭の切り替えが必要だ。

Closeの主な概念

Lead: 基本単位。1社または1案件に対して1つ作る。

Contact: Lead内に複数作れる。担当者の連絡先情報。

Opportunity: Lead内に複数作れる。案件(商談)の金額・確度・パイプラインステージを管理する。

Activity: Lead内で起きた行動の記録。電話・メール・メモなどすべて。


Step 1: アカウント設定とチームメンバー招待

トライアル登録後、まず設定しておくべき項目がある。

ワークスペース基本設定

Settings → Organization から、ワークスペース名とタイムゾーンを確認する。タイムゾーンは日本時間(Asia/Tokyo)に変えておかないと、シーケンスの送信タイミングがズレる。見落としがちだが、最初に直しておかないと後でシーケンス設定のたびに確認が必要になる。

チームメンバーの招待

Settings → Users から招待できる。権限は Admin と Member の2種類。Admin はメンバー管理・請求・全データへのアクセスが可能。Member は自分のリードと担当案件の操作が中心になる。

CEOと営業担当が同時に使う場合、どちらも Admin にしておくと管理が楽だ。チームが10人を超えてきたらロール設計を見直すタイミング。

メール・電話の接続

Settings → Integrations からGmailまたはOutlookを接続する。これをやらないとClose上でメール送受信ができない。つまりシーケンスが使えない。最優先で設定しておく。

電話機能は、Close内蔵の電話番号を取得するか、外部電話番号を転送設定するかを選ぶ。電話営業をしないチームは後回しでいい。


Step 2: パイプライン(Pipeline)を作る

Closeのパイプライン管理の中心は「Status(ステータス)」と「Status Group(グループ)」だ。

StatusとStatusGroupの考え方

Status Group は商談の大まかなフェーズ分け。デフォルトでは「Active」「Inactive」の2グループがある。

Status はその中の各ステージ。たとえば Active グループの中に「新規」「アポ設定」「デモ実施」などを並べる形になる。

HubSpotのDeal Stageと似た概念だが、Closeは「LeadのStatus」と「OpportunityのStatus」が別々に存在するので、最初は混乱しやすい。Opportunityのパイプライン設定が、いわゆる「営業ステージ管理」に当たる。

自社プロセスに合わせたステージ設計

Settings → Pipelines からOpportunityのステージを設定できる。最初から全部作ろうとすると詰まるので、まずは実態に近い5〜6ステップで始めるのを勧める。

シンプルなB2B SaaSのパイプライン例:

  1. 新規(Discovery)
  2. アポ設定済み(Meeting Scheduled)
  3. デモ実施済み(Demo Done)
  4. 提案書送付(Proposal Sent)
  5. 検討中(Evaluation)
  6. 成約(Won)
  7. 失注(Lost)

Won と Lost は必ず別グループ(InactiveまたはClosedグループ)に入れておく。ここを混在させると、SmartViewsのフィルタリングが汚くなる。

複数パイプラインが必要なケース

製品ラインが2本以上あるか、エンタープライズ営業とSMB営業でプロセスが全然違う場合は、パイプラインを分けることを検討する。ただし最初から分けすぎると管理が複雑になる。まず1本で始めて、3ヶ月使ってみてから判断するのが現実的だ。


Step 3: カスタムフィールドを設定する

デフォルトのフィールドだけでは足りない情報を、カスタムフィールドで補う。

Settings → Custom Fields から Lead・Contact・Opportunity それぞれにフィールドを追加できる。

よく使われるフィールドの例:

  • Lead: 業種、従業員規模、流入チャネル、担当営業
  • Contact: 役職、部署
  • Opportunity: 年間契約額、契約開始予定日、競合候補

入れすぎに注意したい。フィールドは増やすほど入力の手間が増えて、誰も埋めなくなる。最初は5〜7項目が実用上限だと思っている。「本当にこれ毎回入力するか?」と自問してから追加するほうがいい。


Step 4: SmartViewsの設定

SmartViewsはClose CRMの中で特に気に入っている機能で——一言で言うと「保存済みの絞り込みフィルタ」だ。

左サイドバーに並べておけるので、「今日フォローすべきリード」や「デモ後に提案できていないリード」を一クリックで出せる。この機能があるかないかで、日々の使い勝手が全然違う。

すぐ使えるSmartViews例

今日フォローすべきリード 条件: Lead Status = Active、かつ Last Activity が7日以上前

2週間以上連絡なし 条件: Lead Status = Active、かつ Last Activity が14日以上前

デモ完了・未提案 条件: Opportunity Status = “デモ実施済み”、かつ Opportunity Status が “提案書送付” でない

今月クローズ予定 条件: Opportunity Close Date が今月末以前、かつ Opportunity Status が Active

チーム共有SmartViews

SmartViewsはメンバーごとに個別設定できるほか、管理者が作成してチーム全体に共有することもできる。「全担当のフォローアップ漏れ一覧」などはマネージャー視点で作っておくと便利だ。


Step 5: シーケンス(メール自動化)を設定する

Sequencesは、メール・タスク・コールのリマインドを日程通りに自動スケジュールしてくれる機能だ。

ざっくり言うと「このリードには3日後にメールを送って、7日後にリマインドして、14日後に別のメールを送る」という流れを、一度設定すれば自動でこなしてくれる。

シーケンスの基本設計

アウトバウンド営業の定番シーケンス例:

  • Day 0: 初回アポ依頼メール
  • Day 3: リマインダー(返信なしの場合)
  • Day 7: 参考コンテンツ送付(導入事例など)
  • Day 14: 最終フォロー

4ステップでシンプルに始めるのを勧める。複雑なシーケンスほど、途中で「このメール文面は違う」と気づいたときの修正コストが高い。

手動登録と自動トリガー

Sequenceへのリード登録は手動でも自動でもできる。最初のうちは手動登録で「このリードをこのシーケンスに入れる」という判断を自分でやる方が、実際の効果を把握しやすい。自動トリガー(特定のステータス変更時に自動登録)は、運用に慣れてから設定するのがいい。

Unsubscribeリンクの設定

シーケンスメールには必ず配信停止リンクを入れること。Close CRMにはデフォルトのUnsubscribeリンクが用意されているが、英語表記になっている。日本語のメールを送る場合は、フッターの文言を日本語に調整しておく。CAN-SPAMやGDPRへの対応として最低限必要な設定だ。


SalesforceやHubSpotから移行する際の注意点

用語体系の違い

前述した通り、CloseはLead中心の設計だ。HubSpotのContact・Company・Deal という3層構造とは発想が違う。CSVインポート前に、どのデータをLeadとして、どのデータをContactとして整理するかを決めておく必要がある。

HubSpot Company → Close Lead(1対1でマッピングが基本) HubSpot Contact → Close Contact(Lead内に複数作成) HubSpot Deal → Close Opportunity(Lead内に紐付け)

CSVインポート時のフィールドマッピング

Settings → Import から CSVインポートができる。カラム名がCloseのフィールド名と一致しない場合は、画面上でマッピングを指定する。カスタムフィールドを先に作っておかないと、インポート先として選べないので、Step 3をやってからデータ移行に入る順序が重要だ。

HubSpotのシーケンスをClose形式に変換する考え方

HubSpotのWorklows(メール自動化)は、Closeでは Sequences に相当する。ただし設計思想が違っていて、HubSpotはマーケティング起点(リスト全体に一括配信)なのに対して、CloseはSales起点(個別リードに対して起動)だ。移行の際は「このworkflowは誰に、何のために送っていたか」を整理してから、Closeのシーケンスとして再設計するほうが結果的に早い。

完全移行より小チームで試す

HubSpotやSalesforceから全データを一気に移行するより、まず新規リードだけCloseで管理してみることを勧める。操作に慣れた上で既存データを移行した方が、設定のやり直しが少なくて済む。


FAQ

Q: Close CRMのLeadとContactの違いは何ですか?

LeadがClose CRMの基本単位で、1社または1商談に対して作る。ContactはLeadの中に複数作成できる担当者の情報。HubSpotのように ContactとCompanyが並列で存在する設計とは違うので、最初に頭を切り替えておくと詰まりにくい。

Q: GmailやOutlookをClose CRMと連携する手順は?

Settings → Integrations → Email から、GmailかOutlookのアカウントを接続できる。OAuth認証でログインするだけで完了する。連携後はClose上でメールの送受信・トラッキング・シーケンス送信がすべてできるようになる。

Q: Close CRMのデータをSalesforceに移行することはできますか?

Close CRMは Lead・Contact・Activity などを CSV でエクスポートできる。ただし Salesforce への移行は、フィールドマッピングが複雑になる。Salesforce 側のカスタムフィールド設計に合わせて、CSV を変換・整形する作業が別途必要になる。専任の担当者がいない場合はデータ移行ツール(Stitch Data など)の利用を検討するのが現実的だ。

Q: SmartViewsはチームで共有できますか?

できる。作成時に「Share with team」を選ぶと、同じワークスペースのメンバー全員のサイドバーに表示される。チーム共有のSmartViewsは管理者が作成・編集できる。個人用と共有用を使い分けることで、マネージャーが全員分のフォロー状況を確認するビューと、個人が自分の担当リードを管理するビューを分けられる。

Q: シーケンスメールが届かない場合はどう対処しますか?

まず確認するのは、メールアカウントの接続が有効か(Settings → Integrations)。次に、リードのContact に正しいメールアドレスが入力されているか。その上で、送信ログ(Sequence の Activity タブ)でエラーメッセージを確認する。GmailやOutlookの送信制限(1日の送信数上限)に達している場合も、この画面でわかる。


まとめ

Close CRMの初期設定は、順番通りにやれば30分〜1時間で最初の商談を動かせる状態になる。

  1. アカウント設定とメール連携
  2. パイプラインのステージ設計
  3. カスタムフィールドの追加
  4. SmartViewsで日々の視点を整える
  5. シーケンスで初回アウトバウンドを自動化

HubSpotやSalesforceから移行する場合は、用語体系の違いを先に把握しておくのが最短ルートだ。完全移行より、まず小チームで新規リードだけCloseで動かしてみるアプローチを勧める。

Close CRMの機能詳細や料金比較は、以下の記事で確認してほしい。

close.com
Close CRM — 14日間無料トライアル 組み込み通話・メール・SMS搭載の営業特化CRM。Solo月$9から。SmartViews・シーケンス・AIエージェントChloeで営業効率を上げる。
Close CRM レビュー 2026 — 月$9から使えるスタートアップ向け営業特化CRMの実力と限界
Close CRM レビュー 2026 — 月$9から使えるスタートアップ向け営業特化CRMの実力と限界Close CRMの料金プラン(Solo/Essentials/Growth/Scale)を実額で比較。組み込み通話・AI営業エージェントChloe・自動化ワークフローの機能と、HubSpot・Pipedriveとの使い分け判断基準を正直にまとめた2026年版レビュー。読む →
Close CRM vs Pipedrive vs HubSpot——スタートアップの営業ステージ別にCRMを選ぶ方法 2026
Close CRM vs Pipedrive vs HubSpot——スタートアップの営業ステージ別にCRMを選ぶ方法 2026シード期ならClose CRM、シリーズA以降はPipedrive、マーケ統合ならHubSpot。3製品を隠れコスト込みで比較し、スタートアップの営業ステージ別に最適なCRMを整理した。読む →
スタートアップにおすすめのCRM 5選【2026年最新】創業期に本当に必要な機能だけ比較
スタートアップにおすすめのCRM 5選【2026年最新】創業期に本当に必要な機能だけ比較スタートアップのCRM選び、正直どれがいいか。HubSpot・Pipedrive・Zoho CRM・Salesforce・Mazrica Salesを「創業期に本当に必要な機能」で比較。料金試算、よくある失敗事例、補助金、AI機能(HubSpot Breeze / Pipedrive AI / Salesforce Agentforce)、フェーズ別おすすめ、FAQまで網羅。2026年5月22日更新版。読む →
← 記事一覧に戻る