Close CRM レビュー 2026 — 月$9から使えるスタートアップ向け営業特化CRMの実力と限界

Close CRM レビュー 2026 — 月$9から使えるスタートアップ向け営業特化CRMの実力と限界

Close CRMの料金プラン(Solo/Essentials/Growth/Scale)を実額で比較。組み込み通話・AI営業エージェントChloe・自動化ワークフローの機能と、HubSpot・Pipedriveとの使い分け判断基準を正直にまとめた2026年版レビュー。

※ 本記事にはプロモーションが含まれています。記事内リンクから申し込みがあった場合、筆者に紹介報酬が発生します。内容は独自調査に基づいており、報酬によって評価が変わることはありません。 #PR

エンジニアのゆとです。

BtoB SaaS 企業のCRM選定を手伝う機会が何度かあって、その中で「Pipedrive は知ってるけど Close は?」と聞かれることが増えてきた。

Close はアウトバウンド営業に特化した CRM で、「CRM の中にメール・通話・SMS が全部入っている」という設計思想が特徴的だ。Pipedrive や HubSpot と同じ土俵に並べて語られることが多いが、アーキテクチャが根本的に違う。Pipedrive がパイプライン管理に、HubSpot がマーケティング自動化に特化しているのに対して、Close はコミュニケーションそのものを CRM に統合することに全振りしている。

2026年の料金・機能を公式情報で確認した上で、実際に向いているユーザー・向いていないユーザーを正直に書いた。

Close の基本情報

Close CRM 概要

本社: アメリカ(リモートファースト企業)

創業: 2013年(旧社名: Elastic Sales)

特徴: 組み込み通話・SMS・メールを持つアウトバウンド特化 CRM

対象ユーザー: スタートアップ・SMB・アウトバウンド営業チーム

料金: Solo $9/月〜 / Essentials $35/月〜(年払い)

無料トライアル: クレジットカード不要

主要連携: HubSpot、Zapier、Make、Slack、Zoom など100以上

Close の最大の差別化ポイントは「通話機能が CRM に組み込まれている」という点だ。Pipedrive や HubSpot は外部の通話ツールと API 連携する形をとるが、Close は自前の通話インフラを持っていて、CRM の画面から直接架電できる。通話の録音・文字起こし・ログも全部 CRM 内で完結する。

日本語対応についての記載は公式に見当たらない(2026年6月時点)。英語インターフェースが前提のツールで、グローバルで展開する企業や英語環境に慣れたチームが主な対象になる。

料金プラン(2026年最新)

2026年6月現在の料金は以下の通り。すべて1ユーザーあたりの月額で、年払い割引後の価格だ。

Solo: $9/ユーザー/月(年払い)/ $19/ユーザー/月(月払い)

ソロ事業者・個人向けプラン。最大10,000リードまで管理できる。ワークフロー自動化機能はなし。メール接続は3アカウントまで。AI 営業エージェント「Chloe」は全プランに含まれる。

Essentials: $35/ユーザー/月(年払い)/ $49/ユーザー/月(月払い)

小規模チーム向け。リード・コンタクト数は無制限になる。基本的な CRM 機能が揃っていて、パイプライン管理・メールトラッキング・カレンダー連携が使える。自動化ワークフローは次のプランから。

Growth: $99/ユーザー/月(年払い)/ $109/ユーザー/月(月払い)

拡大中のチーム向け。自動化ワークフローとパワーダイラーが追加される。AI クレジットが 1,500/ユーザー/月。メール接続は10アカウントまで拡張される。アウトバウンド営業を本格的に自動化するなら、事実上このプランが最低ラインになる。

Scale: $139/ユーザー/月(年払い)/ $149/ユーザー/月(月払い)

予測ダイラー機能が追加される。カスタムロールの設定・リード可視化ルール・AI クレジット 2,000/ユーザー/月。通話録音の保持期間が無制限になる。

5人チームでのコスト試算

5人チームで年払い運用した場合のコスト比較。

プラン月額(5人)年額(5人)
Solo$45$540
Essentials$175$2,100
Growth$495$5,940
Scale$695$8,340

HubSpot Professional($1,300/月〜、5席込み)と比べると、Essentials でも1/7以下のコストになる。機能が全然違うので単純比較はできないが、「高機能は要らないからコストを抑えたい」というチームには有力な選択肢だ。

主要機能の詳細

組み込みコミュニケーションツール

Close の核心はここだ。メール・電話・SMS が CRM の画面から直接使える。

メール

Gmail / Outlook を接続して、CRM の中からメールを送受信できる。開封トラッキング・テンプレート・シーケンス送信に対応している。メールの自動同期で、CRM の外で送ったメールもコンタクト履歴に記録される。

電話(内蔵ダイラー)

Close 独自のソフトフォンで、CRM 上のコンタクトに直接架電できる。通話は自動録音され、AI による文字起こし・サマリーも生成される。Growth プランからのパワーダイラー機能は、リストを順番に自動架電してくれるもので、コールドコール業務の効率が大幅に上がる。

SMS

US/CA 番号限定だが、CRM からテキストメッセージも送れる。日本向けに使う場合は事実上使用不可の機能になる。

AI 営業エージェント「Chloe」

全プランに含まれる AI 機能。2026年の強化ポイントで、できることは以下。

  • リードへの自動架電・見込み客の自動認定
  • ミーティング予約の自動処理
  • 通話要約と CRM への自動記録
  • フォローアップメールの自動生成
  • AI による商談確率スコアリング

「別ツールや API 連携ではなく、CRM に組み込まれた AI 営業エージェント」というのが訴求ポイントで、設定コストが低い。ただし実用レベルのクオリティは実際に試してみないとわからない部分が多い。ベータ期間中は無料、以降の料金は2026年6月時点で未公開。

ワークフロー自動化(Growth プランから)

条件をトリガーにしたアクションを自動実行するワークフロー機能。Zapier や Make ほどの複雑なロジックは組めないが、「商談が一定期間動かなかったらリマインダーを送る」「新規リードが入ったら自動的にシーケンスを開始する」といった営業オートメーションの基本は CRM 内で完結できる。

100以上のサードパーティ連携があるので、Zapier などを経由した外部連携も可能。

Close が向いているケース

アウトバウンド営業がメインのチーム

コールドコール・コールドメール中心の営業スタイルなら、Close が一番フィットする。電話・メール・SMS が1画面に収まっていて、架電からフォローアップまでを CRM を離れずにできる設計は、純粋なアウトバウンドチームには強い。

スタートアップ・小規模チームで素早く立ち上げたい

Salesforce や HubSpot Professional は機能が豊富な代わりに導入・設定コストが高い。Close は「まず使い始める」のが早い。Solo プランなら月$9で個人でも試せる。

グローバル展開しているBtoB SaaS

英語インターフェースと国際通話対応、グローバルな企業データベース連携(Apollo.io や LinkedIn Sales Navigator との連携)を前提とした設計なので、海外顧客を追いかけるチームに合っている。

Close が向いていないケース

インバウンド中心のマーケティング重視の会社

HubSpot が得意とするマーケティングオートメーション・LP・フォーム・SEO 分析といった機能は Close にない。インバウンドリードをナーチャリングするような用途には向いていない。

大規模エンタープライズ

Salesforce 的な複雑なカスタマイズ・組織権限管理・Enterprise 向け機能は Close の強みではない。数十人以上の営業チームで複雑なプロセスを持つ場合は、Salesforce を検討した方がいい。

日本語環境での運用

インターフェースが英語のみで、日本語サポートも限定的。日本国内顧客向けのアウトバウンド営業で SMS 機能を使いたい場合も US/CA 番号限定のため使えない。

Pipedrive・HubSpot との使い分け

ClosePipedriveHubSpot
強み組み込み通話・アウトバウンド自動化パイプライン管理・UIマーケティング自動化・インバウンド
料金感月$9〜(Solo)月$14〜(Lite、年払い)無料〜(CRMは無料)
通話機能内蔵外部連携外部連携
日本語なしありあり
向いているアウトバウンド営業チーム案件管理中心チームマーケ+営業統合チーム

「営業チームがメインでコールドコールをよくするか」「マーケティングと営業を一元管理したいか」「パイプライン管理だけあれば十分か」——この3つで大体決まる。

Close は「コールドコールをよくする、英語圏の、成長中のスタートアップ」という条件が全部揃った時に最もはまる。

実際に試す方法

クレジットカード不要の無料トライアルが用意されている。プランの選択肢があるが、Growth プランで試すのがいい。自動化ワークフローとパワーダイラーが Close の本質的な価値なので、それが入っているプランでないと判断できない。

2026年6月30日まで、プロモコード CHLOEPARTNER30 で契約時30%オフになる読者特典がある。トライアル後に申し込む場合はチェックアウト時に入力してほしい。

refer.close.com
Close CRM 無料トライアル(30%オフコードあり) クレジットカード不要で Close CRM を試す。申し込み時に CHLOEPARTNER30 で30%オフ(6/30まで)

まとめ

Close CRM は「アウトバウンド営業のコミュニケーションツールとして最も完成度が高い CRM」だと思う。電話・メール・SMS が1つに統合されていて、AI による自動化も全プランに含まれている。Solo プラン $9/月からと始めやすく、Growth プラン $99/月で本格的なアウトバウンド自動化ができる。

ただし日本語非対応・SMS は US/CA 限定・インバウンド/マーケ機能は薄い。この3点が許容できるユーザー向けのツールだ。

「英語環境でアウトバウンド営業を効率化したい」ならまず無料トライアルで Growth プランを試してほしい。

Pipedriveの料金は高い? 4プランを実額計算したら、HubSpotの1/4だった【2026年版】
Pipedriveの料金は高い? 4プランを実額計算したら、HubSpotの1/4だった【2026年版】PipedriveのEssential〜Powerの4プランを5人・10人チームで実額シミュレーション。HubSpot Professionalと比べると年間コストは1/4以下になるケースも。パイプライン特化CRMとしての強みと弱み、向いている会社・向いていない会社の条件を正直に書いた2026年版レビュー。読む →
スタートアップにおすすめのCRM 5選【2026年最新】創業期に本当に必要な機能だけ比較
スタートアップにおすすめのCRM 5選【2026年最新】創業期に本当に必要な機能だけ比較スタートアップのCRM選び、正直どれがいいか。HubSpot・Pipedrive・Zoho CRM・Salesforce・Mazrica Salesを「創業期に本当に必要な機能」で比較。料金試算、よくある失敗事例、補助金、AI機能(HubSpot Breeze / Pipedrive AI / Salesforce Agentforce)、フェーズ別おすすめ、FAQまで網羅。2026年5月22日更新版。読む →
HubSpot無料プランでどこまでできる?3ヶ月使い込んで分かった本当の実力と限界
HubSpot無料プランでどこまでできる?3ヶ月使い込んで分かった本当の実力と限界HubSpot CRM無料プランを3ヶ月使い込んで分かったことを整理。コンタクト無制限・パイプライン管理・メールテンプレートまで無料で使える機能の範囲と、Sales Hub有料版との境界線、5人以下チームでの現実的な活用法と正直な不満点をまとめた2026年版ガイド。読む →
Salesforce vs HubSpot vs Zoho CRM — AI機能を本気で比較した結果【2026年版】
Salesforce vs HubSpot vs Zoho CRM — AI機能を本気で比較した結果【2026年版】Salesforce Einstein・HubSpot Breeze AI・Zoho Zia・Pipedrive AI・Mazrica AIの5社を、予測AI・生成AI・AIエージェントの3軸で徹底比較。日本語対応状況・追加費用の有無・実際に使える機能まで踏み込んで整理した2026年版AI-CRM比較。読む →
← 記事一覧に戻る