Pipedriveはどんな企業が使っている?業種・規模・向き不向きを整理した【2026年版】
Pipedriveを実際に使っている企業の業種・規模をCapterra 3,042件のレビューデータをもとに分析。SaaS・IT・不動産・代理店で相性が良い理由と、製造業・大企業・MAが必要なケースで向かない理由を整理。「うちはどうか」を判断できるチェックリスト付き。
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エンジニアのゆとです。
「Pipedrive、名前はよく聞くけど、うちみたいな会社が使うもの?」
CRMを調べていると、必ずこの疑問にぶつかる。 Salesforceはエンタープライズ向けで高い、HubSpotは機能が多すぎる、Zohoは安いけど評判が読みにくい——その文脈でPipedriveの名前が出てくるわけだけど、「誰向けか」が意外とはっきり書いてある記事が少ない。
この記事では、Capterraの3,042件のレビューデータと公式の業種別情報をもとに、Pipedriveがどんな企業に刺さっているのか、業種と規模の両面から整理した。最後に「向かない会社の条件」も書いた。
Pipedriveの利用企業の実像——数字から見る
まず俯瞰したい。Pipedriveの数値としての現在地:
- 179か国・10万社以上に導入済み
- Capterra総合評価 4.5/5(3,042件のレビューに基づく、2026年4月時点)
- レビュアーの85%が「小企業」と自認(Capterraデータ)
- 顧客支援満足度 93%(Pipedrive公式)
85%が小企業というのは、かなり明確な数字だ。 Salesforceが「中堅〜エンタープライズ」、HubSpotが「グロース段階の中小」だとすると、Pipedriveは「シード〜シリーズA前後のスタートアップ、または20〜100人規模の中小企業」が主戦場と言える。
- 創業: 2010年、エストニア・タリン
- プラン: Essential($14/月〜)〜Enterprise($99/月〜)の5段階
- 日本パートナー: 株式会社Mer(国内唯一のマスターパートナー)
- 無料プラン: なし(14日間トライアルあり)
- 公式対応言語: 英語(日本語UIあり、一部未翻訳)
業種別:Pipedriveとの相性マップ
Pipedriveは公式で25以上の業種向けページを用意している。 ただ「対応しています」と書いてあることと「実際に使いやすい」は別の話なので、レビューデータと組み合わせて整理した。
相性が良い業種
ITサービス・SaaS企業
Pipedriveのユーザーレビューで最も多いのがこのカテゴリ。 理由はシンプルで、「営業フローがわかりやすく見える」「API連携でSlackやGmailと繋げられる」の2点がエンジニアフレンドリーな評価を集めている。
特にBtoB SaaSのように「リードを育てて→デモして→クロージングする」という直線的なパイプラインを持つ会社にフィットしやすい。MAツールとの連携が必要なら別途考えるが、純粋な「案件管理と進捗追跡」ならPipedriveは過不足ない。
日本国内でも、ITreviewに投稿している企業のプロフィールを見ると「情報通信・インターネット」「ソフトウェア・SI」の20人未満がメインだ。
不動産・建築
意外に見えるが、不動産はPipedriveの公式が力を入れている業種のひとつ。 理由は「案件のステージが明確」だから。内見→商談→契約書送付→契約完了、という流れがパイプラインと相性がいい。
モバイルアプリのオフライン対応が評価されており、外出が多い不動産エージェントが移動中にスマホで進捗を更新できるのがポイントになっている。
採用・人材紹介
採用エージェンシーや人材紹介会社での利用も多い。 「候補者をどのステージにいるか管理する」という使い方で、CRMとATSの中間的な使い方をしているケースが見られる。
専用のATSツールほど機能は充実していないが、「専任のITシステム担当がいない会社が自力で運用できる」という点で選ばれている。
製造業(中小規模)
製造業でのCRM導入は「どうせ使いこなせない」という諦めが先行しやすいが、Pipedriveは初期設定が簡単なことが評価されており、製造業の中小企業での導入事例もある。
ただし「生産管理や在庫管理との連携」を期待して入ると期待外れになる。あくまで「営業案件の追跡」に特化したツールだ。
コンサルティング・専門職
プロジェクト型の仕事をしているコンサルやデザイン事務所でも使われている。 受注プロセスがシンプルな会社で、「スプレッドシートで管理してたけどそろそろ限界」というフェーズの会社がPipedriveに移行するパターンが多い。
相性が微妙な業種
BtoC・小売
Pipedriveは根本的に「BtoB営業のパイプライン管理」のツール。 BtoC、特にECや小売のように「不特定多数の顧客との接点管理」には向いていない。公式でB2Cページはあるが、正直なところSalesforce Marketing CloudやHubSpotの方が適切な領域だ。
カスタマーサポート重視の企業
Zendesk、Freshdesk、HubSpot Service Hubのようなカスタマーサポート特化のワークフローが欲しい場合もPipedriveは合わない。サポートチケット管理の機能は基本的にない。
企業規模別:Pipedriveが「ちょうどいい」のはどのレンジか
| 規模 | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 1〜5人(創業期) | ◎ | Essentialプランで月$14〜。設定も簡単。スプレッドシートからの卒業に最適 |
| 5〜30人(シード〜シリーズA) | ◎ | 営業チームの標準化に最適。ROIが出やすい |
| 30〜100人(成長期) | ○ | Advanced・Professionalで十分。MAが必要になったら別途検討 |
| 100〜300人 | △ | 営業特化なら問題ないが、部門横断の管理には限界が出てくる |
| 300人以上 | × | Salesforceや独自実装に移行する会社が多い |
Pipedriveが一番「コスパと機能のバランスがいい」のは5〜30人規模のBtoB営業チームだ。 このフェーズでSalesforceを導入するのはオーバースペック、HubSpotは無料枠では物足りなくなってきて有料プランが跳ね上がる、という課題がある。Pipedriveはその中間を埋めている。
- 最初のCRM導入で「とにかく使い始めたい」——設定が1日で終わる
- 以前入れたSalesforceが定着しなかった——UIが直感的なので現場が入力する
- 資金調達前で予算がタイト——Professionalプランでも5人チームで月$245程度
日本での導入事例:産廃DXスタートアップの話
産業廃棄物のDXに取り組むスタートアップ「脈絡」がプロダクトローンチ前からPipedriveを導入した事例が公開されている。
ポイントは「プロダクトローンチ前」という点で、まだ売上ゼロの段階から営業フローを設計するためにPipedriveを使い始めている。「まずリードを管理する仕組みを作る」という使い方は、シード期のスタートアップにとって参考になる事例だ。
国内では株式会社Merが唯一のマスターパートナーとして日本語サポートを提供している。英語のUIに不安がある場合はMer経由での導入が安心感がある。
向かない会社の条件——ここは正直に書く
Pipedriveを検討しているなら、以下の条件に当てはまる場合は別のツールを勧める。
1. 日本語サポートが必須な場合
Pipedriveの日本語対応は限定的で、UIは日本語化されているが一部未翻訳がある。サポートも英語対応が基本で、日本語は国内パートナー(Mer)経由になる。「日本語で直接サポートを受けたい」ならSalesforce(日本法人あり)やHubSpot(日本語サポートあり)の方が安心だ。
2. マーケティングオートメーション(MA)が必要な場合
メールシーケンス、フォーム、LP連携、リードスコアリングをCRMと統合したいなら、HubSpotの方が適している。PipedriveにもAI機能とメール自動化は入ってきているが、MA特化ツールには遠く及ばない。
3. 社内全部門が使うプラットフォームが欲しい場合
カスタマーサポート、マーケティング、営業が同じプラットフォームで動く「統合CRM」を目指すなら、HubSpotやSalesforceが正直合っている。Pipedriveは「営業チームのツール」という設計思想が根底にある。
4. 300人を超えて成長が見えている場合
Pipedriveからエンタープライズ向けCRMへの移行コストは安くない。最初からSalesforceを選ぶという判断も合理的で、ここはトレードオフだ。
Pipedriveが「合う会社」を一言でまとめると
営業チームが5〜50人で、BtoB営業のパイプラインをシンプルに管理したい会社。
SaaS、IT、不動産、採用、コンサルなど、「案件を前に進める」プロセスが明確な業種に特に刺さる。マーケティングや顧客サポートとの統合は別のツールで補完する前提なら、コスパと使いやすさのバランスが現時点でもっとも取れているCRMのひとつだ。
14日間の無料トライアルはクレジットカード不要で始められる。「うちに合うか」を検討するなら、実際に触ってみるのが一番早い判断方法だと思う。
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