1Passwordのデータをエクスポートする方法【2026年版】— Mac/Windows/iPhone対応、CSVと1PUXの違い
1Passwordのデータエクスポート手順をMac・Windows・iPhone・Android別に整理。CSVと1PUX形式の違い、iOS 26のCredential Exchange対応、エクスポート後に必ずやるべき削除まで公式サポート情報をもとに解説する。
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エンジニアのゆとです。
「1Passwordに保存したパスワードを他のアプリに移したい」「Windows版にエクスポートのメニューが見当たらない」——検索して出てくる記事の多くが2020〜2022年頃の1Password 7時代の話で、今の1Password 8の画面と合っていない。特にWindows版は、エクスポート機能がサイドバーの三点メニュー(…)の奥に隠れていて、初見だと本当に見つからない。
この記事では1Password 8を前提に、Mac・Windows・iPhone・Androidそれぞれのエクスポート手順と、CSV・1PUXという2つの形式の違い、そしてエクスポート後に絶対にやるべき後処理までをまとめた。iPhoneについては2026年に入ってから仕組みが変わっているので、そこも公式情報で確認した内容を書いておく。
1Passwordのエクスポートは「CSV」と「1PUX」の2形式がある
1Password 8でエクスポートする時、まず形式を選ぶ画面が出てくる。ここで何を選ぶかで、移行先で復元できる情報量が変わる。
| 形式 | 保持できる情報 | 主な用途 |
|---|---|---|
| CSV | タイトル・Webサイト・ユーザー名・パスワード・ワンタイムパスワードなど基本項目のみ | 他のパスワードマネージャーへの単純な移行 |
| 1PUX | カスタムフィールド、パスワード履歴、添付ファイル、Vaultの階層構造まで含む | 1Password間の完全な引き継ぎ、詳細なバックアップ |
公式ドキュメントによると、1PUXはJSON形式をベースにしたZIPアーカイブで、アカウント情報・Vaultの種別(個人用/共有用/ユーザー作成)・アイテムごとのセクション化されたフィールド・パスワード履歴・関連URLまで保持する。CSVは「Title、Website、Username、Password、One-time password」など限られた項目しか出力されず、セキュリティ質問やカスタムフィールドは含まれない。
つまり「1Password同士、あるいは1PUXに対応した移行先に乗り換えるならCSVではなく1PUXを選ぶ」が基本方針になる。逆に、乗り換え先が1PUXに対応しておらずCSVしか受け付けない場合は、カスタムフィールドやパスワード履歴が失われる前提で進めることになる。
Macでエクスポートする手順(1Password 8)
- 1Passwordアプリを開いてロックを解除する
- メニューバーの「ファイル」→「エクスポート」を選択
- エクスポートしたいアカウントを選ぶ
- アカウントパスワードを入力して認証する
- 形式(1PUXまたはCSV)を選択
- 保存先を指定してエクスポートを実行
Mac版はメニューバーに「エクスポート」の項目が独立してあるので、Windows版に比べると見つけやすい。
Windowsでエクスポートする手順(隠れ場所に注意)
Windows版1Password 8はメニューバーの構造が違い、エクスポートがサイドバー上部の三点メニュー(…)の中に格納されている。
- アプリを開いてロックを解除する
- サイドバー上部の「…」(省略記号アイコン)をクリック
- 表示されたメニューから「Export」を選択
- エクスポートするアカウントを選ぶ
- アカウントパスワードを入力
- 形式(1PUXまたはCSV)を選んで保存先を指定
1Password 7のWindows版は、そもそもメニューに「インポート」はあっても「エクスポート」の項目が存在しなかった時期がある。「Windows版にエクスポート機能がない」という古い情報を見かけるのはこのためで、1Password 8にアップグレードすれば解決する。1Password 7は2027年初頭に廃止予定で、以降はアカウント側の変更が反映されなくなるとアナウンスされている。
iPhoneでエクスポートする手順(iOS 26以降は仕組みが変わった)
iPhone版のエクスポートは、2026年に入ってから大きく変わった。公式サポートによると、1Password 8以降かつiOS 26以降では「Credential Exchange standard」という業界標準の仕組みを通じてエクスポートし、パスキーを含むデータを対応アプリへ直接移動できるようになっている。
- 1Passwordアプリを開いてロックを解除する
- 左上のアカウント(またはコレクション)アイコンをタップ
- 「設定」を選択
- 「詳細」を選択
- 「エクスポートを開始」を選び、画面の指示に従う
古い手順を紹介しているブログ記事では「設定 → 詳細 → CSVで書き出す」のような操作が案内されているが、iOS 26以降の環境ではCredential Exchange経由の流れに置き換わっている点に注意したい。iOS側でパスキーの移行まで含めて扱えるようになったのは地味に大きい変化で、これまで「パスキーはエクスポートできない」という制約に引っかかっていた人には朗報だ。

Androidにはエクスポート専用メニューが存在しない
これは意外と知られていないが、Android版の1Passwordアプリ自体には独立した「エクスポート」メニューが用意されていない。公式情報によると、Android 14以降でパスキーに対応した「Credential Exchange standard」を使い、移行先のパスワードマネージャー側の「インポート」機能から1Passwordをソースとして選択する、という逆向きの流れで実現する設計になっている。
つまりAndroidでは「1Password側からエクスポートする」のではなく「移行先アプリ側からインポートする」操作が起点になる。GoogleパスワードマネージャーやAndroid標準の認証情報マネージャー経由でのやり取りが前提なので、CSVファイルを手元に落としたい場合はMacかWindows版のアプリを使う方が確実だ。
エクスポートしたファイルは平文保存される——使ったら即削除
ここが一番大事な注意点になる。1Password公式は、エクスポートしたデータファイルについて明確に警告している。
CSVもJSON+ZIPの1PUXも、ファイル自体は暗号化されていない。つまりエクスポートした瞬間、そのファイルにアクセスできる人は中身のパスワードをそのまま読める状態になる。公式が案内している注意点は以下の3つ。
- エクスポートしたファイルをメールで送らない
- クラウドストレージなどオンラインの場所に保存しない
- 移行作業が終わったら、ファイルをすぐに削除する
Macならゴミ箱に入れるだけでなく、完全に削除する(またはFinderで「ゴミ箱を空にする」まで実行する)のを忘れないようにしたい。Windowsも同様に、ごみ箱を空にするところまでがワンセットだ。
そもそもどんな時にエクスポートが必要になるのか
自分の周りで実際にエクスポートが話題に上るのは、だいたい次のどれかのケースだった。
- 他のパスワードマネージャーへの乗り換え — BitwardenやApple純正の「パスワード」アプリへの移行時
- フリーランスがクライアント案件終了時にVaultを引き渡す — 共有Vaultを使っていた場合、契約終了時にどちらが何を持ち出すか整理する必要がある
- 1Password 7から8への移行時のデータ確認 — 通常はアカウント自体が引き継がれるため不要なことが多いが、念のためバックアップを取っておきたいケース
- 単純な手元バックアップ — ただしこの用途は非推奨。理由は次の項目で説明する

「エクスポートしてバックアップ代わりにする」は非推奨
公式ドキュメントを見る限り、1Password側が推奨する追加のバックアップ手段としてエクスポートは案内されていない。
1Passwordのメンバーシップ版を使っている場合、Vaultとアイテムはサーバー側で毎日自動的にバックアップされていて、アイテムの以前のバージョンへの復元機能もある。デバイスを紛失した場合の復旧手段は「別デバイスでサインインし直す」ことが前提になっていて、平文のエクスポートファイルをローカルに置いておく方式は推奨されていない。
エクスポートはあくまで「他のツールへ移行する」「一時的にデータを持ち出す」ための機能であって、日常的なバックアップ用途に使うものではない、という位置づけで理解しておくのが安全だ。
1Password 8をまだ使っていない人へ
ここまで読んで「そもそも自分の環境が1Password 7のままだった」と気づいた人は、まず8へのアップグレードを検討したほうがいい。7は2027年初頭に廃止予定で、以降はアカウント側の変更が反映されなくなる。エクスポート機能自体、Windows版では7の頃は存在すらしなかった経緯もあるので、この記事で紹介した手順がそのまま使えるかどうかも含めて、最新版に上げておくのが結局一番早い。
これから1Passwordを試すという場合は、無料トライアルからプランごとの使用感を確認できる。1Passwordは14日間の無料トライアルから試せる。フリーランスで家族と共有プランを検討している場合は、料金や招待人数のまとめも別記事に置いてある。


FAQ
1PasswordのエクスポートはCSVと1PUXどちらを選べばいいですか?
移行先が1Password、または1PUX形式に対応しているツールなら1PUXを選ぶ。1PUXはカスタムフィールドやパスワード履歴、Vaultの階層構造まで保持できるが、CSVはタイトル・Webサイト・ユーザー名・パスワードなど基本項目に限られる。移行先が1PUXに対応していない場合のみCSVを使う。
Windows版1Passwordでエクスポートメニューが見つかりません
1Password 8のWindows版では、エクスポートはメニューバーではなくサイドバー上部の三点メニュー(…)の中にある。「Export」を選び、対象アカウントを選択してからパスワードを入力する流れになる。1Password 7のWindows版はそもそもエクスポート機能がなかった時期があるため、その場合は8へのアップグレードが必要になる。
iPhoneでエクスポートしたパスキーは他のアプリに移せますか?
1Password 8以降・iOS 26以降であれば、Credential Exchange standardを通じてパスキーを含むデータを対応アプリへ直接移動できる。設定→詳細→「エクスポートを開始」から操作する。iOS 26より前の環境やアプリのバージョンによっては、この方式が使えない場合がある。
エクスポートしたファイルはどう扱えばいいですか?
エクスポートしたCSV・1PUXファイルはどちらも暗号化されておらず平文で保存される。メールで送らない、クラウドストレージに置かない、移行作業が終わったらすぐに削除する、の3点を公式が明確に案内している。
Androidで1Passwordのデータをエクスポートするにはどうすればいいですか?
Android版の1Passwordアプリ自体にはエクスポート専用のメニューがない。移行先のパスワードマネージャー側の「インポート」機能から、Credential Exchange standard経由で1Passwordをソースとして選択する流れになる。CSVファイルとして直接書き出したい場合は、MacまたはWindows版のアプリを使うほうが確実だ。