Mazrica Sales vs HubSpot vs Zoho CRM 2026 完全比較 — 国産SFA「マツリカ」が日本のフリーランスエンジニアに刺さる理由

Mazrica Sales vs HubSpot vs Zoho CRM 2026 完全比較 — 国産SFA「マツリカ」が日本のフリーランスエンジニアに刺さる理由

Mazrica Sales(旧Senses、株式会社マツリカ)を HubSpot / Zoho CRM と機能・料金・AI・サポート観点で徹底比較。3700社導入の国産SFAが日本市場で選ばれる理由、日本語サポート vs グローバル機能のトレードオフ、エンジニアの直請け案件・代理店経由案件での使い分けまで2026年5月版で整理。

エンジニアのゆとです。

国産 SFA(営業支援ツール)の Mazrica Sales(マツリカ・セールス、旧 Senses)が、最近フリーランスエンジニアの案件管理用途で気になっている。

「HubSpot や Zoho 使えばいいじゃん」とこれまで思っていたが、Mazrica は 日本の商習慣に最適化されている ぶん、日本市場で動くフリーランスエンジニアにとっては意外と刺さるポイントが多い。

この記事では、Mazrica Sales を HubSpot CRM・Zoho CRM と並べて、機能・料金・AI・サポート・日本市場との相性を整理する。すべて公式情報(2026年5月時点)と ITreview のレビューデータをベースにしている。

この記事の前提

比較対象は3つ:

  • Mazrica Sales(株式会社マツリカ、2015年設立、3,700社以上導入、ITreview満足度 4.6/5)
  • HubSpot Sales Hub(インバウンドマーケ起点、世界78,700社以上)
  • Zoho CRM(コストパフォーマンス重視、50+アプリ統合の Zoho One 込み)

エンジニア視点で評価するため、「営業職向け機能の細部」よりも「API・自動化・データ連携・コスパ」を中心に見る。

一覧でざっくり比較

料金(10ユーザー想定)

プランMazrica SalesHubSpotZoho CRM
入門Starter ¥6,500/ID/月(最低10ID = ¥65,000/月)Sales Hub Starter ¥1,800/ID/月(10ID = ¥18,000/月)Standard $14/ID/月(10ID ≈ ¥21,000/月)
中位Growth ¥12,500/ID/月(10ID = ¥125,000/月)Sales Hub Professional ¥10,800/ID/月(10ID = ¥108,000/月)Professional $23/ID/月(10ID ≈ ¥34,500/月)
上位Unlimited ¥18,500/ID/月(10ID = ¥185,000/月)Sales Hub Enterprise ¥18,000/ID/月(10ID = ¥180,000/月)Enterprise $40/ID/月(10ID ≈ ¥60,000/月)

コストパフォーマンスの結論:純粋な「機能/円」で見ると Zoho CRM が圧勝。Mazrica は3社中最も高価だが、日本語サポートと国内SaaS連携の手厚さがその差分。

主要機能対応表

機能MazricaHubSpotZoho
顧客管理
商談管理(パイプライン)
名刺OCR(自動データ化)◎ 標準搭載△ 外部連携△ 外部連携
メール連携◎ Gmail / Outlook◎ Gmail / Outlook / Office365◎ Gmail / Outlook / Zoho Mail
カレンダー連携◎ Google / Outlook◎ Google / Outlook◎ Google / Zoho Calendar
モバイルアプリ◎ iOS / Android
AI機能Starter 50回/月、Growth 1000回/月、Unlimited 無制限Breeze(プランに含む)Zia(Enterprise以上に含む)
API◎ Enterprise 標準◎ Free 含む全プラン◎ Standard以上
マーケティングオートメーション△ 別契約(Mazrica Marketing)◎ Marketing Hub 別契約◎ Zoho Campaigns 別契約
営業案件予測◎ AI予測 標準◎ Pro以上◎ Zia AI Enterprise以上
ISO/IEC 27001◎ 取得済◎ 取得済◎ 取得済
日本語UI◎ ネイティブ設計○ 翻訳ベース○ 翻訳ベース
日本語サポート◎ 営業時間内対応△ 一部のみ△ 限定的

Mazrica Sales の強み(エンジニア視点)

1. 名刺OCR が標準で強い

Mazrica は名刺画像をアップロードすると、AI で会社名・氏名・役職・連絡先を自動抽出して顧客レコードに紐付ける機能が標準搭載。HubSpot/Zoho では外部サービス(Sansan 等)との連携が必要なポイント。

フリーランスエンジニアが交流会で名刺を受け取って、その場でアプリにスキャン → 1分で CRM 入力完了、というフローは Mazrica 単体で完結する。

2. 日本語ネイティブ設計の UI

HubSpot や Zoho の日本語 UI は翻訳ベースで、たまに「?」となる表現が混じる(「リード」が「見込み顧客」と訳されたり、独自用語が混在したり)。Mazrica は最初から日本語で設計されているので、営業職と協業するときに用語の擦り合わせが要らない。

エンジニアにとっては大した違いに見えないが、営業職のクライアントと共同作業する 場面では地味に効く。クライアント側の操作ストレスが減ると、運用が定着する。

3. 日本語サポートが手厚い

Mazrica は日本企業(株式会社マツリカ)が運営しているので、サポートも日本語ネイティブ。HubSpot は北米時間ベース、Zoho もインド/北米時間ベースで、日本時間の問い合わせは即レスを期待しにくい。

「導入時に詰まったらすぐ相談できる」という安心感は、特に営業職クライアントの導入支援を頼まれる立場のエンジニアには重要。

4. AI機能がプラン込み

Mazrica の AI 機能は Starter プランから 50回/月、Growth で 1000回/月、Unlimited で無制限が プランに含まれる。HubSpot Breeze はプラン込みだが Sales Hub Pro 以上、Zoho Zia は Enterprise 以上。

「軽い AI 機能を使ってみたい」段階で Mazrica が一番手軽。

Mazrica Sales の弱み(エンジニア視点)

1. グローバル展開する企業には不向き

英語圏のクライアントを抱えている場合、Mazrica の日本語ネイティブ UI が逆に障壁になる。HubSpot や Zoho は多言語対応が標準。

2. マーケティングオートメーション(MA)は別契約

Mazrica Sales 単体には MA 機能が含まれない。Mazrica Marketing が別製品として存在するが、HubSpot Marketing Hub のような「ALL in ONE」感はない。

エンジニアが「リード獲得 → ナーチャリング → 商談化」までを1ツールで完結させたいなら HubSpot のほうが向く。

3. 料金が3社中最も高い

10ユーザー想定で年間 ¥780,000(Starter)〜 ¥2,220,000(Unlimited)。HubSpot Starter は年間 ¥216,000、Zoho Standard なら年間 ¥250,000 程度。Mazrica は「機能の薄いプラン」も「最低10ID 縛り」 があるので、5人以下の小チームには重い。

4. AppExchange のような外部アプリ連携は薄い

Salesforce AppExchange のような「3rd party 開発者が大量のアドオンを提供」エコシステムは Mazrica にはない。Zapier 経由の連携はあるが、深い統合は限定的。

「どんな会社・案件に向くか」の判断軸

Mazrica Sales が刺さる会社・案件

  • 日本のクライアントが大多数(海外展開なし or 海外は別CRM)
  • 営業職メンバーが多く、UI のわかりやすさが定着の鍵
  • 名刺ベースの営業活動が中心(展示会、交流会、訪問営業)
  • 5〜30人規模の中小企業
  • 日本語サポートが必須
  • AI 機能を使い始めたい

HubSpot が刺さる会社・案件

  • インバウンドマーケで集客 → CRM で管理 の一体型運用
  • グローバル展開、英語のクライアントとも取引
  • マーケティングオートメーション(MA)を CRM と同じツールで運用したい
  • AppExchange ほどではないが、豊富な外部連携が必要

Zoho CRM が刺さる会社・案件

  • コストパフォーマンス最重視
  • Zoho One(CRM + メール + プロジェクト管理 + 会計など50+アプリ)で業務全体を統合
  • Salesforce 級の機能を 1/4〜1/10 の価格で使いたい
  • AI機能(Zia)が必要だが、HubSpot Breeze ほどの追加コストは払いたくない

国産 SFA という選択肢の本質

エンジニアの目線で見ると、Mazrica と HubSpot/Zoho の本質的な違いは 「ターゲットユーザーの設計思想」 にある。

HubSpot は「営業職 + マーケター + カスタマーサクセス」を一気通貫で支援するように設計されている。「営業職以外も使う」前提。

Zoho は「業務全体のデジタル化」が目的。CRMはその一部で、Zoho Books(会計)、Zoho Projects(プロジェクト管理)、Zoho Mail(メール)と統合運用される。

Mazrica は「営業職が現場でストレスなく使える」ことに集中している。SFA 単機能の完成度に振り切っている分、エコシステムは薄い。

つまり:

  • 「営業現場の使いやすさ」を最優先するなら Mazrica
  • 「マーケと営業の連携」を重視するなら HubSpot
  • 「業務全体の統合」を重視するなら Zoho

エンジニアの直請け案件・代理店経由案件での使い分け

フリーランスエンジニアが CRM 導入支援案件を受ける場合、クライアントの特性次第で推奨が変わる。

直請けの中小企業(5〜30人、日本市場のみ)

Mazrica Sales Growth プラン が最適解。営業職メンバーが UI に馴染みやすく、運用定着率が高い。

直請けのスタートアップ(〜10人、グローバル展開狙い)

HubSpot Sales Hub Starter + Free CRM。コストを抑えつつ、後で Marketing Hub / Service Hub に拡張できる柔軟性。

直請けの中堅企業(30〜100人、内製エンジニアあり)

Zoho CRM Enterprise + Zoho One。コスパが圧倒的で、内製エンジニアが API カスタマイズできるなら更にパワーが出る。

代理店経由の大企業 SI 案件

Salesforce が指定されるケースが多い(本記事の比較対象外)。Mazrica/HubSpot/Zoho は中堅以下が中心。

既存 HubSpot/Zoho 比較記事との関係

HubSpot と Zoho の3社比較(Salesforce含む)は別記事で深堀りしている。

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Mazrica は「日本のフリーランスエンジニアにとって、その3社(特に HubSpot/Zoho)との関係でどこに位置づくか」を判断する材料として本記事を活用してほしい。

FAQ

Mazrica Sales は個人のフリーランスエンジニアでも使える?

技術的には可能だが、最低10ID 縛り(Starter ¥65,000/月〜)なので個人用途には重い。1〜2人ならフリープランがある HubSpot CRM か、Zoho CRM Free(3ユーザーまで)が現実的。Mazrica は5人以上の小規模チーム以上向け。

Mazrica と HubSpot どちらが営業職に好まれる?

ITreview の満足度では Mazrica が 4.6/5、HubSpot が 4.4/5(2026年5月時点)。日本語UI と日本語サポートの差で、日本市場では Mazrica の方がやや営業職に支持されている。一方、グローバル展開する会社では HubSpot 一択。

Mazrica の AI 機能(プラン込み)は実用レベル?

商談予測(受注確度推定)、議事録自動生成、メール文面提案などが標準搭載。Starter プランは月50回制限なので試用レベル、Growth の月1000回で本格運用、Unlimited で完全フリー。HubSpot Breeze や Zoho Zia と比較しても遜色ない品質という ITreview レビューが多い。

Mazrica は Salesforce と比べて何が違う?

カスタマイズ性と AppExchange エコシステムでは Salesforce が圧倒。Mazrica は「営業現場で使いやすい」「導入が速い」が強み。Salesforce 級の機能を1/10のコストで使えるが、「全部入り」を期待すると物足りない部分が出る。

Mazrica の API は十分機能する?

Enterprise(Unlimited)プランで REST API + Webhook が標準。商談・顧客・活動の CRUD は問題なくこなせる。ただし API ドキュメントの日本語化が遅れている領域があり、英語ドキュメント参照が必要なケースもある。

Mazrica と freee/MF などの会計ソフト連携は?

freee には公式コネクタあり(Mazrica → freee へ請求書作成連動)。マネーフォワードは Zapier 経由が現実的。Salesforce ほどの会計連携エコシステムはない。

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Mazrica Sales を試すには?

公式サイトで14日間の無料トライアルを申し込める。最低10IDの縛りはトライアル中も同じだが、料金は発生しない。導入支援は別オプション(10万〜30万円程度)で、フリーランスエンジニアが請ける案件にもなる。

Mazrica は法人化したフリーランスでも使える?

使える。法人格があれば最低10ID(実際の稼働ユーザーは1〜2人でも契約可能)。ただし月額¥65,000〜は法人初期に重いコストなので、HubSpot Starter(年¥21.6万)や Zoho Standard(年¥25万)の方が現実的。年商1000万円超で営業職を雇い始めた段階で Mazrica 検討、が現実的タイミング。

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