弥生会計レビュー|シェアNo.1の実力と、freee・マネーフォワードとの本音比較
弥生会計の料金・機能・AI仕訳を検証。freee・マネーフォワードとの3社比較で、どんな人に弥生が合うか正直に解説。
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エンジニアのゆとです。
クラウド会計ソフトを選ぶとき、freeeとマネーフォワードの名前はすぐ出てくる。でも実は、個人事業主向けクラウド会計のシェアNo.1は弥生だ。MM総研の調査でシェア55.4%、10年連続1位。登録ユーザーは200万超。
「名前は知ってるけど、なんか古そう」というイメージを持っている人も多いと思う。自分も最初はそうだった。でも調べてみると、白色申告が永年無料、青色申告も初年度0円、AI仕訳も搭載済みと、コスパ面では3社の中で最も強い。
じゃあfreeeやマネーフォワードと何が違うのか。どういう人に弥生が合って、どういう人には合わないのか。正直に整理していく。
運営: 弥生株式会社(1978年創業、オリックスグループ)
登録ユーザー: 200万超
シェア: 個人事業主向けクラウド会計 55.4%(10年連続No.1、MM総研調査)
デスクトップ版: 21年連続売上No.1
主力製品: やよいの青色申告/白色申告 オンライン、弥生会計 Next、Misoca
サポート: 電話・メール・チャット・画面共有(プランにより異なる)
料金プラン
弥生の最大の強みはコスパだ。特に個人事業主向けは他社と比較して圧倒的に安い。
やよいの白色申告オンライン
永年無料。機能制限なし。白色申告をするだけなら、これ以上安い選択肢は存在しない。
やよいの青色申告オンライン
| プラン | 初年度 | 次年度以降(年額) | サポート |
|---|---|---|---|
| セルフ | 0円 | 10,300円 | なし(Web FAQのみ) |
| ベーシック | 0円 | 17,250円 | 操作サポート(電話/メール/チャット) |
| トータル | 半額 | 要確認 | 操作+業務相談(仕訳の相談可) |
どのプランでも機能は同一。違うのはサポート範囲だけ。初年度0円で全機能使えるのは試しやすい。
弥生会計 Next(法人向け)
旧「弥生会計 オンライン」がリニューアルしたクラウド版。エントリープラン月額換算2,900円〜。弥生給与Nextとのセット購入で初年度25%割引。
3社価格比較(個人事業主・最安)
| ソフト | 年額(税込) | 消費税申告 |
|---|---|---|
| 弥生(白色) | 永年無料 | 対応 |
| 弥生(青色セルフ) | 初年度0円 → 10,300円 | 対応 |
| マネーフォワード | 10,560円〜 | 最安プランは非対応 |
| freee | 12,936円〜 | 最安プランは非対応 |
ここが意外と見落とされるポイント。freeeとマネーフォワードは最安プランだと消費税申告ができない。インボイス登録している個人事業主は上位プランが必要になる。弥生は全プランで消費税申告に対応している。
AI自動仕訳の実力
弥生もAI仕訳を搭載している。銀行やクレジットカードの明細データを自動取得して、AIが勘定科目を推測・提案する仕組みだ。
使えば使うほど学習して精度が上がる。公式発表では経理作業時間を最大90%削減できるとのこと。紙のレシートもスマホ撮影で取り込み→自動仕訳ができる。
2025年6月からは「AI取引入力 β版」という新機能も追加された。専門用語を使わず、会話のように「昨日の打ち合わせのタクシー代3,200円」と入力するだけでAIが仕訳を自動生成してくれる。簿記の知識がゼロでも使えるのが売りだ。
ただし正直なところ、AI仕訳の精度と柔軟性ではfreeeのほうが一歩先を行っている。freeeはAPI連携が豊富で、外部サービスからのデータ取り込みが最も自動化しやすい。弥生は銀行連携に専用ソフト「YConnect」のインストールが必要な場合があり、「クラウドなのにインストール?」という声もある。
確定申告対応
弥生の確定申告対応は強い。「確定申告e-Taxオンライン」機能を搭載していて、ソフトから直接e-Tax送信が可能。通常のe-Taxは手順が煩雑だが、弥生はわかりやすいステップで完結する。
青色申告特別控除65万円を受けるにはe-Tax提出が必須条件。弥生ならその手順が最もシンプルだ。
弥生の弱み
UIが古い
これは複数のレビューサイトで指摘されている。freeeのモダンなUIと比べると、弥生は「デスクトップ版を引きずった」設計になっている。慣れの問題ではあるが、初見の印象でfreeeやMFに負ける。
API・外部連携が弱い
freeeはサードパーティ連携が最も充実している。マネーフォワードは金融機関連携数2,300以上で圧倒的。弥生は銀行・クレカ連携は対応しているものの、外部サービスとの連携数では両社に劣る。
エンジニアやスタートアップで、kintone、Slack、Notion等と会計データを連携させたいなら、弥生よりfreeeかMFのほうが向いている。
弥生会計Nextの機能がまだ発展途上
旧デスクトップ版の全機能がクラウド版(Next)に移行しきれていない。部門管理や高度な分析機能はマネーフォワードのほうが充実している。
3社比較:弥生 vs freee vs マネーフォワード
| 観点 | 弥生 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|---|
| 最安プラン | 永年無料(白色) | 12,936円/年 | 10,560円/年 |
| 消費税申告(最安) | 対応 | 非対応 | 非対応 |
| UI/UX | やや古い | モダン | 標準的 |
| AI仕訳 | あり | あり(最も高精度) | あり |
| 金融機関連携 | 標準的 | 豊富 | 最多(2,300+) |
| API/外部連携 | 弱い | 最も充実 | 充実 |
| サポート | 手厚い(画面共有あり) | チャット中心 | チャット+電話 |
| 対応税理士数 | 最も多い | 増加中 | 増加中 |
| シェア(個人) | 55.4%(1位) | 2位 | 3位 |
どんな人に弥生が合うか
弥生が合う人:
- コストを最優先したい個人事業主(白色無料、青色も最安級)
- 会計の知識がほぼゼロで、手厚いサポートがほしい
- 税理士にデータ共有したい(対応税理士が最も多い)
- インボイス登録済みで消費税申告が必要(全プラン対応)
- デスクトップ版の弥生から移行したい既存ユーザー
弥生が合わない人:
- API連携で他ツールと自動化したい → freeeを検討
- モダンなUIを重視する → freeeを検討
- 複数部門管理・高度な分析が必要 → マネーフォワードを検討
- 金融機関連携数を最優先する → マネーフォワードを検討


まとめ
弥生会計は「派手さはないが堅実」なクラウド会計ソフトだ。
シェアNo.1の理由は明確で、白色申告が永年無料、青色申告も初年度0円という圧倒的なコスパ。全プランで消費税申告に対応しているのも、インボイス時代の個人事業主にとって大きい。
一方でUIの古さやAPI連携の弱さは事実。freeeやマネーフォワードと比べると「最新のテック」感は薄い。
結局のところ、「会計ソフトに何を求めるか」で選択が変わる。コストとサポートなら弥生、UIと自動化ならfreee、連携数と法人機能ならマネーフォワード。まずは初年度無料で試してみて、自分の業務に合うか判断するのが一番手っ取り早い。