Square完全ガイド|決済手数料・POSレジ・請求書を1アカウントに集約する実力
Squareの決済手数料、POSレジ、オンライン請求書を徹底検証。Airペイ・STORES決済との比較も。フリーランス・小規模店舗向け。
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エンジニアのゆとです。
フリーランスや小規模事業者にとって「決済をどうするか」は地味だけど避けて通れない問題だ。クライアントから「カード払いできますか?」と聞かれて慌てた経験がある人も多いんじゃないかと思う。
僕がSquareを調べ始めたきっかけも同じで、「月額無料で使える決済サービスってないの?」という疑問からだった。結論から言うと、Squareはアカウント作成・維持費・解約費すべて無料で、かかるのは決済手数料だけ。POSレジアプリも無料、オンライン請求書も無料。必要なのは端末代(最安4,980円)のみという、個人事業主にとってはかなりハードルの低い決済サービスだ。
ただし万能ではない。分割払いに非対応だったり、業種によっては審査が厳しかったりと、知っておくべき注意点もある。この記事では料金体系から競合比較、フリーランスにとっての実用性まで、エンジニア目線で深掘りしていく。
Squareの基本情報
運営会社: Block, Inc.(旧Square, Inc.)— 2009年創業、本社サンフランシスコ
創業者: Jack Dorsey(Twitter共同創業者)、Jim McKelvey
日本法人: Square株式会社(2013年日本上陸)
グローバル導入: 数百万事業者が利用
対応決済: Visa / Mastercard / American Express / JCB / Diners Club / Discover / 交通系電子マネー / Apple Pay / Google Pay
アプリ: iOS / Android(POSレジアプリ無料)
サポート: メール・電話(日本語対応)
Squareの成り立ちはなかなか面白い。ジャック・ドーシーの友人Jim McKelveyがガラス工芸品を販売しようとしたとき、カード決済に対応できず$2,000の売上を逃した。この実体験から「スマホに挿すだけでカード決済ができる小さな端末」を開発したのがSquareの始まりだ。
2013年に日本に上陸してからは、小規模店舗やフリーランスを中心に利用者を増やしてきた。親会社のBlock, Inc.は2025年12月期で売上高$24.1B(約3.6兆円)を記録しており、Cash AppやAfterPayも傘下に持つフィンテック大手だ。
料金体系(2026年最新)
Squareの料金は非常にシンプル。月額費用なし、初期費用は端末代のみ、あとは決済ごとに手数料がかかるだけ。固定費ゼロで始められるのが最大の特徴だ。
決済手数料
対面決済(ICカード・タッチ決済): 2.5%(年間キャッシュレス決済額3,000万円未満かつ主要ブランド)/ 3.25%(その他)
オンライン決済: 3.6%
請求書決済: 3.25%
請求書決済(保存済みカード): 3.75%
電子マネー(交通系IC): 3.25%
QRコード(PayPay): 3.25%
振込手数料: 無料
月額固定費: 無料
解約費: 無料
2024年11月に対面決済の手数料が3.25%から2.5%に引き下げられたのは大きい。年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の事業者であれば、Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discoverの対面決済がすべて2.5%で使える。小規模事業者にとってはかなり有利な条件だ。
端末ラインナップと価格
Square リーダー: 4,980円 — ICカード・タッチ決済対応。スマホと接続して使う最小端末。持ち運びに最適
Square スタンド: 29,980円 — iPadを据え置きレジ化する端末。飲食店・小売店向け
Square ターミナル: 39,980円 — タブレット不要のオールインワン端末。レシートプリンター内蔵
Square ハンディ: 44,980円 — ポケットサイズのモバイル端末。テーブル会計やイベント出店に
Square レジスター: 84,980円 — 客側画面付きの本格レジ。中規模店舗向け
フリーランスや小規模事業者なら、まずはSquare リーダー(4,980円)一択でいい。手持ちのスマホやタブレットにアプリをインストールして、リーダーをBluetooth接続するだけ。工事も設置も不要で、最短当日から決済を受け付けられる。
無料で使えるソフトウェア群
Squareの強みは端末だけじゃない。アカウントを作ると以下のソフトウェアがすべて無料で使える。
Square POSレジ
スマホやタブレットを本格的なPOSレジに変えるアプリ。売上管理、商品登録、在庫管理、顧客管理、電子レシート発行がすべて無料。飲食店向け(クイックサービス・フルサービス・バー)、小売店向け(リテール)、予約管理、見積書・請求書など業種別のモードが用意されている。
Square 請求書
メールやSMSでオンライン請求書を送れる機能。クライアントはリンクをクリックしてカード決済できる。定期請求書(サブスクリプション)にも対応しており、月額課金ビジネスにも使える。見積書を作成して、承諾されたらワンクリックで請求書に変換する機能も便利。無料プランでは分割支払いが2回まで、有料プラン(月額3,000円)なら12回まで設定可能。
Square オンラインビジネス
無料でECサイトを構築できる。テンプレートを選ぶだけでネットショップが立ち上がり、対面販売の在庫とオンラインの在庫が自動同期される。シンプルな物販やデジタルコンテンツ販売なら十分実用的だ。
その他
チーム管理(シフト管理・タイムカード)、ロイヤリティプログラム(リピーター向けポイント)、マーケティング(メールキャンペーン)なども基本機能は無料で利用可能。
入金サイクル:キャッシュフローに直結する話
決済サービスを選ぶとき、手数料と同じくらい重要なのが「いつ入金されるか」だ。Squareの入金サイクルは業界でもトップクラスに速い。
みずほ銀行・三井住友銀行: 決済日の翌営業日に入金(振込手数料無料)
その他の金融機関: 毎週水曜日締め → 同じ週の金曜日に入金(振込手数料無料)
みずほ銀行か三井住友銀行の口座を持っていれば、翌営業日入金だ。これは資金繰りが厳しくなりがちなフリーランスにとって相当ありがたい。他の決済サービスだと月1〜2回の入金サイクルというのもザラなので、Squareの入金速度は明確なアドバンテージになる。
フリーランス・個人事業主にとっての実用性
Squareが「店舗を持たないフリーランス」にもフィットする理由は3つある。
1. 請求書だけで完結する
端末がなくても、Square請求書を使えばメールのやり取りだけでカード決済が完結する。デザイナー、エンジニア、コンサルタントなど、対面で物を売らないフリーランスにとって、これは決定的に重要なポイント。クライアントにURLを送るだけでカード払いを受けられる。
2. 審査が早い・通りやすい
開業届を出していなくても個人で申し込める。審査も最短当日で完了するケースがあり、「今すぐカード決済に対応したい」というニーズに応えてくれる。ただし、業種によっては後から利用制限がかかる場合もあるので、利用規約の確認は必要だ。
3. 固定費ゼロのリスクフリー
月額費用がかからないので、「登録したけど今月は使わなかった」というケースでもコストがゼロ。最低利用期間や解約手数料もないので、気軽に始められる。
競合比較:Airペイ・STORES決済との違い
決済サービスを選ぶなら、主要3サービスの比較は避けて通れない。ざっくり整理してみた。
決済手数料
- Square: 対面2.5%(条件付き)〜3.25%
- Airペイ: 3.24%
- STORES決済: 1.98%〜3.24%(電子マネーは1.98%と安い)
手数料だけ見ると、STORES決済の電子マネー手数料1.98%が最安。ただしSquareの対面2.5%もかなり競争力がある。Airペイは一律3.24%でシンプル。
初期費用
- Square: 端末代4,980円〜(月額無料)
- Airペイ: キャンペーンでiPad+カードリーダー無料になることがある(要リクルート審査)
- STORES決済: 端末代19,800円(キャンペーンあり)
入金サイクル
- Square: みずほ・三井住友なら翌営業日(最速)
- Airペイ: みずほ・三井住友・三菱UFJなら月6回
- STORES決済: 月末締め・翌月20日払い(手動申請で早期振込可)
入金速度はSquareが圧倒的に速い。
POSレジ機能
- Square: 無料POSアプリあり(売上管理・在庫管理・顧客管理)
- Airペイ: Airレジ(無料)と連携
- STORES決済: STORESレジ(無料)と連携
POSレジ機能はどれも無料で使えるが、Squareは請求書・ECサイト・ロイヤリティプログラムまで1アカウントに統合されている点が他にない強み。
サポート体制
- Square: メール・電話
- Airペイ: メール・電話・チャット
- STORES決済: メール
- 入金サイクルの速さを重視する
- 対面だけでなくオンライン請求書・ECも使いたい
- 月額固定費をゼロに抑えたい
- 開業直後で審査に不安がある
- フリーランスで端末なし(請求書のみ)でも使いたい
- Airペイ: リクルート系サービス(ホットペッパー等)と連携したい飲食・美容業
- STORES決済: 電子マネー決済が多く手数料1.98%の恩恵を最大化したい店舗
Squareのデメリット・注意点
正直に書いておく。Squareにも弱点はある。
分割払い非対応
Squareは一括払いのみ対応で、分割払いやボーナス一括払いは使えない。高額商品(10万円以上など)を扱う事業者にとっては致命的な制約になりうる。クライアント側で「分割にしたい」と言われても、Square上では対応できないので事前に説明が必要だ。
業種による審査落ち・利用制限
アカウント作成自体は簡単だが、一部の業種(アダルト、占い、一部のサブスクリプションサービスなど)は利用規約上NGになっている。また、開業届なしの個人でも申し込めるが、売上が増えてきた段階で本人確認書類の追加提出を求められることがある。
サポートのレスポンス
電話サポートは平日のみで、混雑時はつながりにくいという声がある。急ぎのトラブル対応にはやや不安が残る。メールサポートは24時間受付だが、返信に1〜2営業日かかることもある。
オフラインモードの制約
インターネット接続がない環境でもオフラインモードで決済を受けられるが、通信復旧後に決済が失敗するリスクがある。イベント出店など不安定な通信環境では注意が必要。
会計ソフトとの連携
Squareの売上データはCSVでエクスポートできるほか、freeeやマネーフォワードクラウド会計と連携可能。API連携を設定すれば売上データが自動で会計ソフトに流れるので、手入力の手間がなくなる。
確定申告を考えると、決済サービスと会計ソフトの連携は必須。freeeとマネーフォワードのどちらがいいか迷っている場合は、以下の記事で比較しているので参考にしてほしい。

エンジニア目線で見たSquareのAPI
Squareは開発者向けにREST APIとSDKを公開しており、決済・在庫・顧客管理・請求書などほぼすべての機能をプログラムから操作できる。
対応SDK: Python / Ruby / Java / .NET / PHP / Node.js
サンドボックス環境も用意されているので、本番環境を汚さずにテストできる。たとえば自前のWebアプリに「Squareで支払う」ボタンを組み込みたい場合、Web Payments SDKを使えば比較的簡単に実装可能だ。Webhook通知にも対応しているので、決済完了時に自動でSlackに通知を飛ばしたり、自前のシステムにデータを流し込むこともできる。
まとめ:Squareは「コスト最小・機能最大」の決済プラットフォーム
Squareの本質は「決済端末メーカー」ではなく「ビジネスプラットフォーム」だ。対面決済・オンライン請求書・ECサイト・POSレジ・在庫管理・顧客管理が1つのアカウントに統合されていて、固定費ゼロで使える。
特にフリーランスや副業の人には、Square請求書だけで十分に元が取れる。端末を買わなくても、メールで請求書を送ってカード決済を受けられる。入金も翌営業日(みずほ・三井住友)と速い。「とりあえず登録しておいて、使った分だけ手数料を払う」という運用ができるのはSquareだけの強みだ。
- Squareは月額無料。かかるのは決済手数料(対面2.5%〜)と端末代(4,980円〜)だけ
- POSレジ・請求書・ECサイトが1アカウントで無料利用可能
- みずほ銀行・三井住友銀行なら翌営業日入金(振込手数料も無料)
- 端末なしでもSquare請求書でオンライン決済が完結する
- デメリット: 分割払い非対応、業種による審査制限あり
- 開発者向けAPI・SDKが充実しており、自前システムとの連携も可能