Notta徹底レビュー|AI文字起こし×翻訳で議事録作成を自動化する
NottaのAI文字起こし精度、料金プラン、翻訳機能を検証。otter.aiやCLOVA Noteとの比較も。
※ 本記事にはプロモーションが含まれています。記事内リンクから申し込みがあった場合、筆者に紹介報酬が発生します。内容は独自調査に基づいており、報酬によって評価が変わることはありません。 #PR
エンジニアのゆとです。
「議事録を書く時間がもったいない」「録音はしたけど聞き返す気力がない」——この悩み、エンジニアに限らず全職種共通だと思う。
AI文字起こしツールは色々あるけど、日本語対応・リアルタイム文字起こし・翻訳まで一気通貫でできるツールとなると、選択肢は一気に絞られる。その中で、58言語対応・42言語リアルタイム翻訳という守備範囲の広さで頭一つ抜けているのがNottaだ。
ITreviewの「音声認識ソフト」カテゴリで2026 Winter Grid Award Leaderを受賞、G2でも4.4/5(229件)の評価を獲得しているサービスで、すでに法人導入も進んでいる。
ここから料金プラン、文字起こし精度の実測データ、競合比較、API連携まで順に深掘りしていく。
Nottaの基本情報
運営: Notta株式会社(日本法人あり)
対応言語: 文字起こし 58言語 / リアルタイム翻訳 42言語
対応プラットフォーム: Web / iOS / Android / Chrome拡張
Web会議連携: Zoom、Google Meet、Microsoft Teams(Nottaボット参加)
ユーザー評価: G2 4.4/5(229件)/ ITreview 4.0/5(41件)
受賞: ITreview Grid Award 2026 Winter Leader(音声認識ソフト部門)
外部連携: Zapier(2,000+アプリ)、Slack、Google Drive、Salesforce、HubSpot
セキュリティ: AES-256暗号化、SOC 2 Type II準拠
Nottaが他の文字起こしツールと明確に違うのは、「日本語に強い多言語ツール」という立ち位置だ。Otter.aiが英語特化で日本語非対応なのに対して、Nottaは日本法人を持ち、日本語UIとサポートが充実している。しかも58言語の文字起こしに対応しているので、海外チームとの会議でもそのまま使える。
料金プラン(2026年最新)
Nottaは4つのプランを提供している。年払いを選ぶと全プラン約40%の割引が効く。
フリープラン — 無料
月120分の文字起こし(ただし1回あたり3分まで)。文字起こしデータのダウンロード不可(コピペのみ)。「とりあえず試す」用途だけど、1回3分の制限はかなり厳しい。5分の打ち合わせすら完走できない。正直、実務では使い物にならないと思っていい。
プレミアムプラン — 月額1,980円(年払い: 月1,185円)
月1,800分(30時間)の文字起こし。AI要約、話者識別、データエクスポート(TXT/SRT/DOCX/PDF)、Webインポート(YouTube等のURL指定文字起こし)が使える。個人やフリーランスで週に数回の会議がある人なら、このプランで十分足りる。月30時間は1日1時間ペースだから、毎日会議が入るような人でもカバーできる。
ビジネスプラン — 月額約3,180円(年払い: 月2,508円)
文字起こし時間が無制限になる。加えてZapier連携、Slack通知、カスタムAI要約テンプレート、チーム管理機能が解放される。会議が多い法人チームで、議事録を自動でSlackに流したいケースではこのプランが必須。Zapier連携はビジネスプラン以上でないと使えない点に注意。
エンタープライズプラン — 要問合せ
SSO(SAML)、専任カスタマーサクセス、SLA保証、カスタム契約。大企業向け。目安としてはユーザーあたり月3,000〜5,000円程度と言われている。
個人・フリーランス: プレミアムプラン(年払いで月1,185円)がコスパ最強。月30時間あれば大抵のケースで余る
5人以上のチーム: ビジネスプラン一択。Zapier/Slack連携と無制限文字起こしが効いてくる
無料プランは「お試し」専用: 1回3分の壁があるので、実務では有料プランが前提になる
文字起こし精度の実力
Nottaの精度について、公式と第三者検証のデータをまとめると以下の通りだ。
公式発表値
- 理想的環境(単一話者・高品質マイク・静音環境): 最大98.86%
- フォーマルな会議(複数話者・明瞭な発言): 90%以上
- カジュアルなミーティング: 50〜80%
第三者検証(2026年)
- 60分の標準ビジネス会議: 文字正解率92.8%(WER 7.2%)
- 日英混在会議の日本語部分: 91.5%
- 処理速度: 1時間の録音を約5分で文字起こし完了
92.8%という数字をどう評価するか。100文字中7文字程度の誤認識がある計算だ。会議のメモとしてはそのまま使えるレベルだが、公式な議事録として配布するなら人間のチェックが必要になる。
精度を左右する要因は主に3つ。
- マイクの品質と距離: 外付けマイクを使うだけで精度が5〜10%向上する。ノートPCの内蔵マイクだとどうしても周辺ノイズを拾う
- 話し方の明瞭さ: 省略語、滑舌の悪い発言、方言は苦手。逆に「人に聞かせることを意識した話し方」なら精度が上がる
- 専門用語: 業界固有のジャーゴンは誤認識しやすい。ただしNottaには「単語登録」機能があり、よく使う専門用語を事前に登録しておくと改善できる
要するに「完全な自動化」ではなく「8〜9割の自動化 + 人間の軽い修正」がリアルな使い方だ。それでも1時間の会議を手で起こすと平均4〜6時間かかることを考えると、工数削減効果は圧倒的に大きい。
主要機能の深掘り
リアルタイム文字起こし
NottaはZoom、Google Meet、Microsoft Teamsの会議にNottaボットを参加させることで、リアルタイムに文字起こしができる。会議URLを入力するだけで、Nottaのボットが自動で参加して録音・文字起こしを開始する。
これが地味にすごいのは、「自分がホストでない会議」でも使える点。他社主催のZoom会議に参加する際、自分のNottaアカウントからボットを送り込める(もちろん参加者に通知される)。
AI要約
文字起こしが完了すると、AIが自動で要約を生成する。出力は以下のような構造だ。
- 要約: 会議全体の概要(3〜5行)
- 決定事項: 会議で確定した内容のリスト
- アクションアイテム: 誰が・何を・いつまでにやるか
- キーポイント: 重要な議論のハイライト
ビジネスプラン以上だと、要約テンプレートをカスタマイズできる。たとえば「技術レビュー用」「1on1用」「クライアント会議用」など、会議の種類に応じたフォーマットを作っておける。
話者識別(Speaker Diarization)
最大10人の話者を自動で識別して、「誰が何を言ったか」をラベル付けしてくれる。精度は3〜4人の会議なら高いが、5人以上になると混同が増えてくる。事前に参加者の音声サンプルを登録しておくと識別精度が向上する。
リアルタイム翻訳
Nottaの最大の差別化ポイントがこれ。42言語間のリアルタイム翻訳に対応しており、たとえば英語の会議をリアルタイムで日本語に翻訳しながら文字起こしできる。
海外チームとの定例ミーティングや、英語のウェビナーを日本語でメモしたい場合に強力。通訳を雇うコストを考えると、月1,185円は破格だ。
録音ファイル・URLからの文字起こし
リアルタイムだけでなく、録音済みの音声・動画ファイル(MP3/WAV/M4A/MP4等)のアップロードや、YouTubeなどのURLを指定しての文字起こしにも対応。1時間の録音が約5分で処理完了するので、過去の会議録音を一括処理するのにも使える。
競合サービスとの比較
AI文字起こしツールの主要4サービスを比較する。
Notta vs Otter.ai
Otter.aiは英語の文字起こし精度では業界トップクラス。ただし最大の弱点は「英語のみ対応」という点。日本語は使えない。英語オンリーの環境ならOtter.ai、日本語が入るならNotta一択になる。Otter.aiの無料プランは月300分(Nottaの2.5倍)と太っ腹だが、言語の壁がすべてを決める。
Notta vs CLOVA Note(LINE)
CLOVA Noteは無料で月300分使えるのが強み。日本語精度もNottaと同等かやや上という評価もある。ただしCLOVA Noteはリアルタイム文字起こしに非対応(録音ファイルのアップロードのみ)で、Web会議連携もない。会議中にリアルタイムで文字を見ながら進めたい場合はNottaの方が適している。また、CLOVA Noteは「えー」「まぁ」などのフィラーを除去しない点も、議事録用途では地味に手間が増えるポイントだ。
Notta vs Whisper(OpenAI)
Whisperはオープンソースで無料、精度も高い。ただし自分でサーバーを立てるか、APIを叩くコードを書く必要がある。エンジニアなら選択肢としてアリだが、リアルタイム文字起こし・Web会議連携・話者識別・AI要約はすべて自前で実装しないといけない。「ツールとして使いたい」ならNotta、「パイプラインに組み込みたい」ならWhisperという棲み分けだ。
Notta vs Rimo Voice
国産の文字起こしサービスで、日本語精度はNottaと同等レベル。料金は音声22円/30秒の従量課金。短い録音なら安く済むが、会議が多い法人だとNottaのサブスク(無制限ビジネスプラン)の方がコスト予測しやすい。
日本語 + リアルタイム + 翻訳: Notta(他に同条件を満たすサービスがない)
英語のみ: Otter.ai(精度・無料枠で優位)
無料で日本語: CLOVA Note(月300分、ただしリアルタイム非対応)
エンジニアが自前構築: Whisper(無料・高精度、ただし開発コスト大)
API・外部連携
Nottaの連携機能はビジネスプラン以上で本領を発揮する。
Zapier連携(2,000+アプリ)
Nottaの文字起こし完了をトリガーにして、Slackにサマリーを投稿、Google Docsに議事録を自動保存、CRM(Salesforce/HubSpot/Pipedrive)にメモを追加、Notionに議事録ページを作成——といったワークフローを組める。
設定はNotta Web版の「Integrations & Apps」からZapierを接続するだけ。コードは不要だ。
Slack連携
新しい文字起こしが生成されるたびに、指定したSlackチャンネルに自動通知。会議のサマリーとアクションアイテムがチーム全体に共有されるので、「議事録どこ?」問題がなくなる。
カレンダー連携
GoogleカレンダーやOutlookカレンダーと連携して、予定された会議に自動でNottaボットを参加させることもできる。毎回手動でURLを入力する必要がなくなるので、「Nottaを起動し忘れた」事故を防げる。
Nottaのデメリット・注意点
正直に書いておく。
1. 無料プランが実質使えない
1回3分の制限は致命的。他のツール(Otter.ai: 月300分、CLOVA Note: 月300分)と比べるとかなり見劣りする。無料で試すにも3分では判断できないので、有料プランの契約がほぼ前提になる。
2. 騒がしい環境での精度低下
カフェやオープンオフィスなど、周囲の雑音が多い環境だと精度が50%台まで落ちることがある。会議室のような閉じた環境 + 外付けマイクが推奨。
3. 専門用語の誤認識
医療・法律・IT業界の専門用語は事前登録しないと正しく認識されない。単語登録機能はあるが、1つずつ手動で登録する必要があるのが面倒。
4. 話者識別の限界
3〜4人なら問題ないが、5人以上の大人数会議では話者の混同が増える。特に似た声質の参加者がいると精度が落ちる。
5. TrustPilotでの評価問題
2026年1月時点でTrustPilotのレビューの86%が1つ星という厳しい評価が付いている。偽レビュー問題も指摘されており、TrustPilot上に警告サインが表示されている状態だ。ただし、G2やITreviewなど審査が厳しいレビューサイトでは高評価(G2: 4.4、ITreview: 4.0)を維持しているので、TrustPilotの評価だけで判断するのは早計。カスタマーサポートの対応に不満を持つユーザーが多い印象はある。
こんな人にNottaは向いている
- 日本語と英語(その他外国語)が混在する会議が多い人
- Zoom/Meet/Teamsの議事録を自動化したい法人チーム
- 海外チームとの会議でリアルタイム翻訳が必要な人
- 録音ファイルを大量に文字起こししたいライター・リサーチャー
- 議事録作成に毎週5時間以上使っている人
こんな人には向いていない
- 英語の会議しかない(→ Otter.aiの方が精度・無料枠で有利)
- 無料で使い続けたい(→ CLOVA Noteの月300分の方が現実的)
- 完璧な精度を求める(→ どのAI文字起こしも100%ではない。人間チェックは必要)
- 自社サーバーで処理したい(→ Whisperをセルフホスト)
まとめ
Nottaは「日本語対応のAI文字起こしツール」として、機能の網羅性で頭一つ抜けている。
58言語の文字起こし、42言語のリアルタイム翻訳、Web会議ボット自動参加、AI要約、話者識別、Zapier連携——これだけの機能を月1,185円(プレミアム年払い)から使えるのは正直コスパがいい。
精度は理想環境で98%超、実務のビジネス会議で92〜93%。完璧ではないが、1時間の会議を手で起こすのに4〜6時間かかることを考えると、「9割自動 + 軽い修正」で済むのは圧倒的な時間節約だ。
無料プランの制限(1回3分)が厳しいのが唯一の入り口のハードルだけど、逆に言えば有料プランに進んだ時の体験は良い。月30時間のプレミアムプランがあれば、ほとんどのユースケースをカバーできる。
議事録作成に毎週何時間も費やしているなら、まずは試してみる価値がある。