発注ナビの評判・使い方をフリーランスエンジニアが検証したら、そもそも登録できなかった話

発注ナビの評判・使い方をフリーランスエンジニアが検証したら、そもそも登録できなかった話

『発注ナビ 評判』で検索してきたフリーランスエンジニア向けに、実際に登録を試みた結果を正直にレポート。法人限定の理由、料金体系、ランサーズ・クラウドワークスとの立ち位置の違いまで、忖度なしで解説します。

エンジニアのゆとです。

案件を探してる時、SEO対策のつもりで「発注ナビ」というサービス名をちらっと見かけて、「お、これは登録すれば案件来るタイプのやつか?」と思って調べ始めた。ランサーズやクラウドワークスの延長線上にあるサービスかと思ってたら、全然違った。

結論を先に書くと、フリーランスエンジニア個人が「案件を受注する側」として発注ナビに登録することは、現状できない。ここでもう「え、じゃあこの記事終わり?」となった人もいると思うけど、待ってほしい。「なぜできないのか」「それでも知っておく価値がある理由」「発注ナビが本当に向いてる人は誰なのか」まで、実際に公式サイトを読み込んで、口コミも集めて、正直に整理した。

「発注ナビ 評判」で検索してくる人の9割は、たぶん「案件が来るかどうか」を知りたいはずだ。その期待にちゃんと答える記事にする。

発注ナビとは何のサービスなのか

まず前提を揃えておきたい。発注ナビは、アイティメディア株式会社の完全子会社である発注ナビ株式会社が運営する、システム開発・Web制作・IT製品導入に特化したビジネスマッチングサイトだ。

ここで一番大事なポイントは、発注ナビが「発注者(依頼したい企業の担当者)」のために作られたサービスだということ。使う人の立場で言うと、こういう構造になっている。

  • 発注者(依頼したい企業): 無料で相談すると、条件に合う開発会社を数社紹介してもらえる
  • 受注企業(開発会社): 紹介された案件にエントリーして、選ばれれば商談に進める。広告費として料金を払う

つまり発注ナビは「システム開発を依頼したい会社」と「受託開発をしたい会社」を仲介する、いわば 比較サイト×マッチングサイトのハイブリッド みたいな立ち位置。似た系統のサービスだとアイミツや比較ビズが近い。

ランサーズやクラウドワークスは「個人が案件に応募する」プラットフォームだけど、発注ナビは「企業同士がビジネスとしてマッチングする」プラットフォーム。この時点で、そもそも設計思想が違うサービスだということは頭に入れておいてほしい。僕もここを勘違いしたまま調べ始めて、後で「あ、そういうことか」ってなった口だ。

フリーランスとして登録しようとしたら、公式に「お断り」されていた

ここが今回一番書きたかったところで、正直に言うと僕もちょっと拍子抜けした。

発注ナビの受注企業向けページ(掲載申し込みのページ)を読むと、こう明記されている。

法人格の有無が基準になっており、現状では個人事業主様のご利用はお断りしております

つまり、僕みたいに法人化していないフリーランスエンジニアは、受注企業として発注ナビに登録することがそもそもできない。個人事業主・フリーランスは対象外、法人限定というのが公式の立場だ。

なんでこんな線引きをしてるのか、正直に推測すると、たぶん理由は2つある。

ひとつは与信の問題。発注ナビが紹介する案件は、エンド直請け(元請けを介さない直接契約)が95%を占めていて、案件単価も数百万円〜1,000万円超クラスがざらにある。数百万円の開発案件を、法人格のない個人にいきなり任せるのはリスクが高いと判断されてるんだと思う。

もうひとつはコンプライアンス面。発注者側にとって「ちゃんとした会社が受けてくれる」という安心感自体がサービスの価値になっているから、個人事業主を混ぜると発注者側の信頼が揺らぐ、という設計判断なんだろう。

というか、これ自体はサービスとして別に悪い話じゃない。発注者からすれば「法人が対応してくれる」保証があるのは安心材料だし、発注ナビが自社の強みとして意図的に選んでる線引きだと思う。ただ、フリーランスエンジニアが案件獲得の選択肢として発注ナビを検討するなら、この事実を知らずに時間を使うのはもったいない。だからこの記事を書いてる。

法人成りしていれば話は別で、合同会社・株式会社として登録すれば掲載対象になる可能性はある(審査があるので確約はできない)。将来法人化を考えているなら、選択肢の一つとして頭の片隅に置いておく価値はあると思う。

発注ナビの評判を実際に調べてみた

自分が使えないサービスでも、評判自体は「発注者としてどうか」「開発会社としてどうか」を知る意味で調べる価値がある。ITreviewの口コミを中心に、良い評判と悪い評判を両方拾ってみた。

良い評判でよく見かけたのは、この3つ。

  • マッチングの精度が高い。簡単なヒアリングだけで条件に合った開発会社を短期間で紹介してもらえたという声
  • エンド直請け案件が95%、商談実施率80%と、案件の「質」に対する評価が高い
  • 一案件あたりの紹介社数が平均4〜5社に絞られているので、開発会社側から見ると「確度の低い競合との消耗戦」になりにくい

一方で、悪い評判・注意点として挙がっていたのはこのあたり。

  • 管理画面のUIが使いにくいという声(ファイル添付の容量制限がきつい、アラート表示が過去分まで残り続けるなど)
  • 良い案件ほど応募が集中して、選ばれる難易度が上がる(開発会社側の不満)
  • 受注企業側は成果報酬ではなく月額固定または従量課金の広告費モデルなので、案件が取れなくても費用感が重いと感じるケースがある

総じて言うと、発注ナビは「安かろう悪かろう」のサービスではなく、むしろ案件の質にはそれなりに定評があるタイプのマッチングサービスだと思う。ただしそれは「法人としてお金を払って案件エントリーする開発会社」目線の評判であって、フリーランス個人の案件獲得ツールとしての評判ではない、というのはもう一度強調しておきたい。

ランサーズ・クラウドワークスとの立ち位置の違い

「発注ナビ 使い方」で検索してくる人の中には、たぶんランサーズやクラウドワークスと同じ感覚で使い方を知りたい人もいると思うので、立ち位置の違いを整理しておく。

  • ランサーズ・クラウドワークス: 個人でも法人でも登録できて、案件に「応募」する形式。単発の小さいタスクから継続案件まで幅が広い。競合が多く、単価が買い叩かれがちなのは正直デメリットとしてよく言われる
  • フリーランスエージェント系(レバテックフリーランス、Midworksなど): エージェント(人)が間に入って案件を紹介してくれる。フリーランスエンジニア個人が使う前提で作られている
  • 発注ナビ・アイミツ・比較ビズ: 発注者(企業)が外注先の会社を探すための比較サイト。受注側は基本的に「会社」を想定していて、個人フリーランスは対象外か、対象でも副次的な扱いになりやすい

つまり案件を探すフリーランスエンジニアが最初に見るべきなのは、ランサーズ・クラウドワークスのような応募型プラットフォームか、レバテックフリーランスのようなエージェント型サービスのどちらか。発注ナビは、そもそも検討対象に入れる必要がなかった、というのが今回調べて出た結論だ。

じゃあフリーランスエンジニアが発注ナビを使う場面はあるのか

「使えないなら知らなくていいじゃん」と思うかもしれないけど、実は間接的に関係する場面はある。

一つは、自分が発注者側に回るケース。フリーランスとして案件を受けていると、たまに「これは自分のキャパを超えるから、一部を別の開発会社に外注したい」というタイミングが来る。そのときは自分が発注者として発注ナビを無料で使う選択肢が出てくる。発注者側は完全無料で、相談から紹介まで費用は一切かからない。実際に発注者として使ってみた話は発注前に知っておきたい5つの現実にまとめている。

もう一つは、法人化した後の話。フリーランスのまま活動を続けるか、合同会社にするかは人によって判断が分かれるところだけど、もし将来法人化するなら、発注ナビは受注チャネルの選択肢のひとつになり得る。ただし広告費モデルなので、案件が取れなかった場合のコスト回収リスクは事前に理解しておいたほうがいい。月額固定プランと、紹介が発生した時だけ課金される従量課金プランがあるので、法人化した際は後者から試すのが無難だと思う。

正直、今の僕の状況(個人事業主のフリーランス、法人化予定なし)だと、発注ナビを使う場面は当面なさそうだ。それでも「知らずに登録フォームに時間を使う」よりは、「調べたら対象外だった、だから他のルートに時間を使おう」と早めに判断できる方がずっといい。この記事がその判断材料になれば十分だと思っている。

まとめ

発注ナビについて、正直ベースで整理するとこうなる。

  • 発注ナビは「発注者(依頼企業)」のためのマッチング・比較サイトで、受注側は法人限定
  • フリーランスエンジニア個人は、現状は受注企業として登録できない(公式に明記されている)
  • 評判自体は悪くない。案件の質や商談実施率の高さは法人の開発会社から一定の評価を得ている
  • 案件獲得を目指すフリーランスエンジニアは、ランサーズ・クラウドワークス・フリーランスエージェント系のサービスを検討するのが筋
  • 発注ナビが関係してくるのは「自分が発注者に回るとき」か「将来法人化したとき」

煽るつもりも、逆に必要以上にこき下ろすつもりもない。ただ、検索意図と実際のサービス設計にズレがあるサービスだったので、そのズレを埋める記事として書いた。同じように「発注ナビって案件来るの?」と思って調べてる人の時間を、少しでも節約できたらうれしい。

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