freee vs マネーフォワード、フリーランス1年目はどっちにすべきか|確定申告・インボイス・料金を全部比べた
フリーランス1年目の会計ソフト選び。freeeとマネーフォワード クラウドを料金・確定申告・消費税対応・操作性で徹底比較。2026年9月の2割特例終了を見据えた選び方も解説。
※ 本記事にはプロモーションが含まれています。記事内リンクから申し込みがあった場合、筆者に紹介報酬が発生します。内容は独自調査に基づいており、報酬によって評価が変わることはありません。 #PR
エンジニアのゆとです。
フリーランスになって最初の確定申告の時期が近づくと、誰もが直面する問題がある。「会計ソフト、freeeとマネーフォワードのどっちにすればいいの?」だ。
僕もフリーランス1年目で、この比較記事を死ぬほど読んだ。でも読めば読むほど分からなくなる。どの記事も「freeeは初心者向け」「マネーフォワードは簿記の知識がある人向け」と書いてあるけど、じゃあ初心者って具体的にどこまでのことを指してるの? という疑問には答えてくれない。
というわけで、実際に両方の無料トライアルアカウントを作って触ってみた結果を、フリーランスのエンジニア視点で正直に書く。
先に結論を書いておくと:
- 簿記の知識ゼロ、とにかく確定申告を終わらせたい → freee
- 銀行口座やカードが多い、経営数字をちゃんと見たい → マネーフォワード
ただし、2026年9月で2割特例が終了することを考えると、消費税申告の対応力も選定基準に入れておくべきだ。この点も含めて掘り下げていく。
料金比較: フリーランスが選ぶべきプラン
両方とも個人事業主向けプランがある。確定申告を青色申告でやるなら(やるべきだ)、最低限のプランは以下。
freee(個人事業主向け)
| プラン | 年額(税込) | 月額換算 | ポイント |
|---|---|---|---|
| スターター | ¥12,936/年 | ¥1,078/月 | 確定申告(白色申告のみ)対応。青色申告はスタンダード以上 |
| スタンダード | ¥26,136/年 | ¥2,178/月 | 青色申告・消費税申告対応。レシートOCR月5枚→無制限 |
| プレミアム | ¥43,780/年 | ¥3,648/月 | 電話サポート付き。税務調査のサポートも |
マネーフォワード クラウド確定申告(個人事業主向け)
| プラン | 年額(税込) | 月額換算 | ポイント |
|---|---|---|---|
| パーソナルミニ | ¥11,880/年 | ¥990/月 | 確定申告(白色・青色)対応。消費税申告は非対応 |
| パーソナル | ¥16,896/年 | ¥1,408/月 | 消費税申告対応。請求書・経費・給与もセット |
| パーソナルプラス | ¥39,336/年 | ¥3,278/月 | 電話サポート付き |
消費税申告が不要なら、マネーフォワードのパーソナルミニ(¥990/月)が最安。ただし2026年10月以降はインボイス登録者の大半が消費税申告が必要になるので、消費税対応プランの比較も重要。消費税申告込みだと**マネーフォワード パーソナル(¥1,408/月)vs freee スタンダード(¥2,178/月)**で、マネーフォワードの方が約¥770/月安い。
また、青色申告65万円控除を受けるにはfreeeではスタンダード以上が必要。freeeスターターは白色申告のみ対応なので、青色申告でやるつもりなら最初からスタンダードを選ぶ必要がある。

操作性: 触ってみた正直な感想
freee: 「質問に答えていくだけ」で確定申告が終わる
freeeの最大の売りは、簿記の知識が一切なくても確定申告書が作れること。「取引先は?」「この支出は何に使いましたか?」とウィザード形式で聞いてくれて、答えるだけで仕訳が自動で切られる。
「貸方」「借方」という言葉を見ると脳が停止する人(僕のことだ)には、これは本当にありがたい。確定申告の画面も「○×の質問に答えていくだけ」のステップ式で、初めてでも2時間あれば終わる。
ただし、エンジニア視点で言うと、freeeのUIは「親切すぎて逆にまどろっこしい」場面もある。仕訳のルールを自分で設定したい場合、ウィザードを飛ばして直接入力したいのに、その導線が分かりにくい。「初心者を迷わせない」設計が、中級者には足枷になることがある。
マネーフォワード: 「会計ソフトらしい会計ソフト」
マネーフォワードは、freeeと比べると伝統的な会計ソフトの延長線上にある。仕訳帳、残高試算表、推移表——簿記を知っている人なら「これこれ」となるインターフェース。
初心者には最初とっつきにくいかもしれないけど、エンジニアなら1日触れば慣れる。構造が論理的で予測しやすいから、「なんでこうなるの?」が起きにくい。freeeの魔法感(裏で何が起きてるか分からない)よりも、マネーフォワードの透明性の方が僕は安心できた。
レポート・分析機能はマネーフォワードの方が充実している。月次推移表、キャッシュフロー表、部門別損益計算書など、「自分の事業の数字を深く見たい」ならマネーフォワード一択。freeeのレポートは必要十分だが、切り口が限られる。
銀行口座・クレジットカード連携
ここが地味に差がつくポイント。フリーランスは事業用と私用で口座を分けていたり、複数のクレカを使っていたりする。連携数が多いほど、自動取込で手入力が減る。
- マネーフォワード: 2,400以上の金融機関・サービスと連携。ネット銀行はもちろん、地方銀行、証券口座、電子マネー(Suica、楽天Edy等)、Amazon、楽天まで対応
- freee: 3,300以上の銀行・クレジットカードに対応(公称)。主要な金融機関はほぼ網羅
数字上はfreeeが上だが、体感としてはどちらも「自分が使っている金融機関がない」ということはほぼない。差がつくのはクラウドサービスとの連携で、マネーフォワードはfreeeにない証券口座やポイントサービスとの連携が充実している。
レシート読み取り(OCR)
経費精算の手間を減らすレシートOCR。スマホで撮影するだけで自動で仕訳してくれる機能。
- freee: スターターは月5枚まで。スタンダード以上で無制限。読み取り精度は高め
- マネーフォワード: パーソナル以上で利用可能。マネーフォワード MEとの連携で、レシート→経費精算が自動化
正直、月5枚の制限は足りない。毎日コーヒー代を経費にしたら5日で使い切る。freeeのスターターだけだとOCRは実質使えないと思ったほうがいい。
2割特例終了(2026年9月)の影響
ここが今一番重要なトピック。
2023年10月のインボイス制度開始時に、新たに課税事業者になった免税事業者への救済措置として「2割特例」が導入された。売上にかかる消費税の2割だけ納めればOKという制度で、多くのフリーランスがこれに頼ってきた。
この2割特例が2026年9月末で終了する。
2026年度税制改正大綱では、個人事業主(課税売上高1,000万円以下)に限り「3割特例」が新設される予定だ。売上税額の3割を納税するだけでよい経過措置で、2027年分・2028年分の確定申告まで適用される(法人は対象外)。
ただし、この3割特例はあくまで経過措置。2029年以降は原則課税か簡易課税のどちらかを選ぶことになる。
ここで実務上のポイントが1つ。2027年分(2028年3月申告)から簡易課税を選択したい場合、届出書の提出期限は2026年12月31日だ。「来年から考えよう」と思っていると手遅れになる。2割特例が終わる前に、どの課税方式にするか方針を固めておきたい。
つまり、今のうちに消費税申告に対応できる会計ソフトに切り替えておくことが重要だ。3割特例の恩恵を受けながら、ソフトの使い方を慣れておく期間として使いたい。
会計ソフトの消費税対応が充実しているかどうかが、今後のフリーランスにとって死活問題になる。
- freee: スタンダード(¥2,178/月)以上で消費税申告に対応。原則課税・簡易課税の両方に対応。インボイスの区分記載にも対応
- マネーフォワード: パーソナル(¥1,408/月)以上で消費税申告に対応。原則課税・簡易課税の両方に対応
今スターターやパーソナルミニを使っている人は、2026年10月までに消費税申告対応プランへのアップグレードを検討しておくべき。特にfreeeスターターからスタンダードへの差額は月¥1,100(年間¥13,200の出費増)だが、税理士に丸投げするより圧倒的に安い。
個人事業主には「3割特例」(2027・2028年分)という経過措置があるが、これも期限付き。2026年9月末までに消費税申告対応ソフトに切り替えて慣れておくのが得策だ。
電子帳簿保存法対応
2024年1月から完全義務化された電子帳簿保存法。メールで受け取った請求書や領収書を、要件を満たした形で電子保存する必要がある。
- freee: ファイルボックス機能で電子帳簿保存法に対応。タイムスタンプ付与も自動
- マネーフォワード: マネーフォワード クラウドBoxで対応。JIIMA認証取得済み
ここはどちらもきちんと対応しているので、差はほぼない。
弥生会計オンラインとの比較も一応
「弥生も候補に入れるべきでは?」という声が聞こえてきそうなので触れておく。
弥生会計オンラインは初年度無料キャンペーンが強力で、フリープランは永年無料(白色申告のみ)。青色申告も初年度無料で使える。
ただし、弥生はUIが「従来型の会計ソフトをそのままクラウドにした」感じで、freeeやマネーフォワードと比べるとモダンさに欠ける。API連携やクラウドサービスとの統合もfreee/マネーフォワードの方が充実している。
「とにかくタダで確定申告を終わらせたい」なら弥生の無料プランは魅力的だが、長期的に事業を拡大していくつもりなら、最初からfreeeかマネーフォワードを選んでおいた方がいい。
結論: フリーランス1年目の僕の選択
結局、僕はどっちにしたかというと——マネーフォワード クラウド確定申告のパーソナルプランにした。
理由は3つ:
- 料金: 消費税申告込みで¥1,408/月。freeeスタンダード(¥2,178/月)より年間¥9,240安い
- 連携: 証券口座やポイントサービスとの連携が多い。事業とプライベートの口座を全部一元管理できる
- レポート: 月次推移表やキャッシュフロー表が見やすい。エンジニアなので数字は自分で追いたい
ただし、「簿記の知識がまったくない」「とにかく何も考えずに確定申告を終わらせたい」という人には、freeeのウィザード型UIの方が確実に楽。ここは好みの問題というより、自分の会計リテラシーとの相性だと思う。
どちらを選んでも、2026年9月までに消費税申告対応プランにしておくことだけは忘れないように。