Claude Code × MCP で個人開発を自動化した実践構成と月額コストの話
Claude CodeとMCPを組み合わせた個人開発の自動化構成を公開。Filesystem・GitHub・Brave Search・自作MCPの実践的な設定、月額コストの実績、PromptCachingによる節約テクニック、MCPが合う場面・合わない場面の整理。
エンジニアのゆとです。
Claude Codeのデフォルト機能はファイル操作・シェル実行・Git操作くらいだ。これだけでも十分強いが、MCPを追加するとさらに変わる。
ただ「MCPを追加したら何ができる?」という話は色々記事があるのに、「実際どんな構成で使っているか」「月にいくらかかっているか」という話はあまりない。
自分が個人開発(このブログ含む)で使っているMCPの構成と、実際にかかっているコストを具体的に書く。
前提: 自分の個人開発の構成
運用しているものの概要:
- Astroベースのブログ(yuto-lab.com)
- Pythonスクリプト群(コンテンツ自動化・API連携)
- Cloudflare Workers / Pages でのホスティング
- 日次・週次で走るLaunchAgent(Mac上のcron的なもの)
開発環境はMacBook Pro (M3)。Claude CodeはMaxプラン($100/月)を使っている。APIの従量課金は使っていない。
導入しているMCPの構成
1. Filesystem MCP
claude mcp add filesystem npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem \
/Users/moru/Project \
/Users/moru/Sync/shared
Claude Codeがデフォルトで触れるのはカレントディレクトリ以下。Filesystem MCPを追加することで、指定したディレクトリへのアクセスを明示的に許可できる。
プロジェクトを跨ぐ作業をするときに重宝する。「Projectディレクトリの別リポジトリのコードを参照しながら作業する」が自然にできる。
注意点はセキュリティ面。ホームディレクトリ全体を渡すと、ClaudeがSSH秘密鍵やAPIキーを含む設定ファイルにアクセスできてしまう。自分は ~/Project と ~/Sync/shared だけに絞っている。
2. GitHub MCP
claude mcp add github npx -y @modelcontextprotocol/server-github
環境変数に GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN を設定する必要がある。
できることが広い:
- Issue・PR一覧の取得
- コメントの読み書き
- ファイル内容の取得(ブランチ指定可能)
- リリースノートの取得
実際によく使うのは「Issueを読んでその対応コードを書かせる」パターン。IssueのURLをClaude Codeに渡すだけで内容を取得して実装してくれる。ブラウザとエディタを行き来する必要がなくなった。
3. Brave Search MCP
claude mcp add brave-search npx -y @modelcontextprotocol/server-brave-search
Brave Search API(無料枠: 月2,000クエリ)が必要。
Claude Codeに「最新情報を調べながら実装する」機能を追加できる。Claude Codeのカットオフは2025年頃なので、最新のライブラリのAPIや新しいサービスの仕様を調べながら実装するときに便利だ。
ただ使いすぎると無料枠を超えるので、明示的に「調べてから実装して」と指示するとき限定で使っている。
4. 自作MCP(ローカル)
~/.config/claude/mcp-servers/ に置いているPythonスクリプト。
内容は公開できないが、やっていることのイメージ:
- 自分のブログのSitemap XMLを読んで記事一覧を返すサーバー
- Google Search Consoleのデータを取得して返すサーバー
- Cloudflare API経由でデプロイ状況を確認するサーバー
MCPは自分で作れるので、「Claudeに自分のインフラの情報を渡す」用途に使っている。特にGSCのデータは自分のSEO状況をClaude Codeに渡せるので、「このキーワードで既に3位に入っているから同じテーマの記事は書かなくていい」みたいな判断をClaude Codeが自律的にできるようになった。
ToolSearch(遅延読み込み)の活用
2026年のClaude Codeには「ToolSearch」という機能がある。
MCPサーバーを追加するとその定義がすべてコンテキストに読み込まれるが、ToolSearchを使うと「必要なときだけ読み込む」遅延ロードが可能になる。
複数のMCPを追加しているとコンテキストが最大95%削減できるケースもあるらしい。自分の構成だと体感で30-40%くらいの節約になっている。
設定は settings.json に追記するだけ:
{
"mcp": {
"toolSearch": true
}
}
MCPを増やしてもコンテキスト消費が増えにくくなるので、積極的に有効化することをすすめる。
コスト:実際いくらかかっているか
Maxプランを使っているのでAPIの従量課金はかかっていない。ただMCPの外部サービスに多少コストがかかる。
| サービス | 月額 |
|---|---|
| Claude Code Maxプラン | $100 (約15,000円) |
| Brave Search API | 無料(月2,000クエリ以内) |
| GitHub | 無料(パーソナル) |
| 自作MCP(Cloudflare/GSC) | 無料(公式APIの無料枠内) |
| 合計 | $100/月 |
Maxプランは個人開発者にとって「月100ドル払ってAIエンジニアが一人いる」状態だと思っている。フリーランスの副業として使っている自分には費用対効果が合っている。
なお、APIの従量課金(ProプランなしでAPI直叩き)でMCPを多用するとコストが跳ね上がるので注意が必要だ。MCPのツール呼び出しはそれぞれトークンを消費する。
MCPが特に活きる場面と活きにくい場面
活きる場面:
- 複数リポジトリを跨ぐ作業(Filesystem MCP)
- Issue主導の開発(GitHub MCP)
- 自分のインフラ・運用データをClaude Codeに渡したいとき(自作MCP)
- 最新の外部情報が必要な実装(Brave Search MCP)
活きにくい場面:
- 単一プロジェクト内の作業(デフォルトのClaude Codeで十分)
- 認証が複雑なサービスへのアクセス(設定コストが高い)
- リアルタイム性の高いデータが必要なとき(MCPに遅延がある)
MCP周りの情報は「入れたら万能」みたいな文脈で書かれることが多いが、実態は「特定の作業スタイルにフィットしたときに強い」という感じ。無闇に入れると設定コストと管理コストが増えるだけになる。
セットアップで詰まりやすいポイント
認証情報の渡し方
MCPサーバーの多くはAPIキーが必要。渡し方は2通り:
- 環境変数(推奨):
~/.zshrcにexport GITHUB_TOKEN=xxxと書く settings.jsonのenvセクション:プロジェクト固有の場合はこちら
{
"mcp": {
"servers": {
"my-server": {
"command": "python3",
"args": ["/path/to/server.py"],
"env": {
"API_KEY": "xxx"
}
}
}
}
}
認証情報をリポジトリにコミットしないように注意。.gitignore に .claude/settings.json を入れるか、settings.json ではなく ~/.claude/settings.json のグローバル設定を使う。
MCPサーバーのデバッグ
MCPが応答しない・エラーになる場合:
claude mcp list # 登録済みサーバー一覧
claude mcp get <name> # 特定サーバーの設定確認
/mcp コマンドでClaude Code内から状態確認もできる。
まとめ
MCPはClaude Codeの「外部接続口」を生やす仕組みで、使い方次第で作業の自動化度合いが大きく変わる。
自分の実践構成:
- Filesystem(プロジェクト横断アクセス)
- GitHub(Issue主導開発)
- Brave Search(最新情報の取得)
- 自作MCP(自分のインフラ情報)
月額コストはMaxプランの$100のみ。MCPの外部サービスは無料枠で収まっている。
ToolSearchの遅延読み込みを有効化するとコンテキスト節約になるので、MCP追加と合わせてやっておくことをすすめる。
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